だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1863回 「やり直し・差し戻しをなくす できる人の準備力」

「お願いされた仕事にやり直しが多い」
この時期、新入社員の皆さんが抱えそうな悩みですね。そんな悩みに、過去20年間、原稿が書き直しになったことがほとんど無いライターの上阪徹さんが答えます。実は、やり直しを命じられない仕事には、準備の力が必要なのです。分かりやすい6ステップで仕事の準備力を解説した一冊です。

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仕事に取り掛かる前の6ステップ!

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

今回ご紹介する本の著者である上阪さんは、若い会社員と話す機会があると、

「仕事で困ってることってどんなことですか?」

とよく質問するのだそうですが、その回答の一つに、

「お願いされた仕事にやり直しが多い」

というものがあったそうです。

実は上阪さん、ライターとして20年以上活動されていますが、若い頃から原稿が書き直しになることはほとんど無かったとのこと。

(ベテランだからってわけじゃないんですね?)

そこで色々と考えたり、ヒアリングをしてみると、どうも仕事を始める前の準備にコツがあったのではないかと思い至ったそうです。

上阪さんは、これまで多くの成功者やトップランナーにインタビューしていますが、彼らに共通していたのも徹底した準備力だったと気付いたといいます。

そこで、上阪さんが書いたのが本書。

『できる人の準備力』

というわけなんですね。

本書は非常に分かりやすい構成になっていて、上阪さんは、この本で仕事の準備を6つのステップに分けて解説しています。

それが、本書の肝となる「準備の6ステップ」

順に紹介すると、

1.仕事の目的を確認する

2.仕事のターゲットを意識する

3.仕事のアウトプットイメージを共有する

4.仕事のプロセス/進め方を作る

5.アウトプットを考える

6.仕事をアウトプットする

この6つです。

さらに本書では、上阪さんのインタビュー力の源である「7.人に話を聞く」と、プロのライターの観点からの「8.ビジネス文書の作り方」を加えて、今すぐ仕事に役立つ知識を教えてくれます。

個人的な感想としては……まさにこの本は「ブックライター上阪徹に聞きたい仕事論」をキッチリ抑えているな?と思いました。

というわけで本日は、今さっき紹介した「準備の6ステップ」これについて、上阪さんご本人に聞いてみようと思います。

こちらの音声をどうぞ!

◆著者プロフィール 上阪徹さん、1966年兵庫生まれ。「ブックライターの上阪徹」といえば、この業界では非常に有名です。フリーランスのライターさんで、これまで3000人の方にインタビューをし、トップランナーの仕事論や成功者のエッセンスに精通。取材を元に他の著者の本を書き上げるブックライター作品は60冊以上。ご自身名義で書かれた本やインタビュー集も多数あり、月1冊のペースで本を出版されている方です。

やり直し・差し戻しをなくす できる人の準備力