だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1918回 「末ながく、お幸せに」

――謹啓 光がきらめきを増し、本格的な夏の到来を感じるころとなりました。この眩しい季節に、わたしたちは結婚いたします――
8人のお祝いスピーチから浮かび上がる花嫁・萌恵の人柄、人間関係……そして、家族関係。多くの人に祝福された花嫁は、何を思うのか。
ベストセラー作家「あさのあつこ」が贈る母娘の真実の愛!(提供・小学館)

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すべての母娘に捧ぐ、『あさの文学』の新境地!!

こんにちは、ブックナビゲーターの南雲希美です。

今回はあのベストセラー小説『バッテリー』を世に送り出したあさのあつこさんの新作をご紹介します!

それではさっそく内容を見ていきましょう。

この物語は、8人の視点および、スピーチによって瀬戸田萌恵という花嫁の人物像が浮かび上がる構成です。

花嫁の親友である愛弥(あや)、元職場の上司、従兄といった身近な人間の話から萌恵という花嫁がどのような人間だったかという話が展開されていき、後に萌恵の伯母、母から語られる内容によって、花嫁が抱えてきたものが見えてきます。

また、スピーチを担当する人たちもそれぞれ苦悩を抱えているのです。

萌恵という花嫁を通して彼女たちが何を想い、花嫁を見送るのかも注目していただきたいですね。

それでは、今回は嫁の親友・三杉愛弥のスピーチをドラマ形式でご紹介します。

エンディングにもサプライズがありますので、最後までお楽しみください!

どうぞ本編をお聴きください。

◆キャスト(敬称略)
愛弥…景山梨彩
萌恵、良美…島田愛野
司会…南雲希美

『末ながく、お幸せに』

末ながく、お幸せに

相手に幸せにしてもらうのではなく、相手を幸せにするのではなく、自分の幸せを自分で作り上げる。それができる者同士が結び合うこと。それが結婚というものだろう。私たち、本物の夫婦になれるかな?もらい泣き必至の結婚式小説!