新刊JPインタビュー企画「加藤鷹に聞け!」─奥義直伝 オルガスムス取得7日間エクササイズ─発売記念

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「コンピューター」と「セックス」は一番釣り合う?

―「人との付き合い方が変わってきている」というところでお話を聞かせて頂きましたが、今度は話の内容を「セックス」にしぼって、鷹さんのセックス観を教えて頂けませんでしょうか。
加藤:よくこういう話をするんですが、僕は商業高校出身なんですが、コンピューターが登場した時期に、ちょうど高校生だったんですよね。だから、情報処理の授業もありました。
で、よくよく考えてみると、コンピューターの計算方法って、実は「選択」という意味では原点だと思うんです。それはどういうことかというと、コンピューターって常に0か1かの処理をしていくんです。0か1かと聞いて、1だったら次に行って、また0か1かを聞く。こうして進んでいくんです。この0か1かという選択は、人生においても通じると思います。「する」か「しないか」。「はい」か「いいえ」か。「こっち」か「あっち」か。
これはセックスにも共通していて、「気持ち良い」か「良くない」か。それだけです。コンピューターのように処理していくとなると、「これは良い?」「良くない」「じゃあこれはどう?」「良くない」という風になりますね。だから、そんなに難しいものではないと思うんです。むしろ、一番分かりやすいのではないでしょうか。「良い」か「良くない」かしかないのですから。だから、セックスに対してもっとシンプルに考えればいいと思うんですよね。
セックスって生物の繁栄に最も重要な行為で大昔からあること。逆にコンピューターは長い歴史から見れば新しいも新しいものですよね。だから一見釣り合わないように見えます。だけど、僕から見ると一番釣り合いますね。
今、セックスについての色々な情報があちこちに落ちています。しっかりしたハードを自分で持っていれば、その情報をかき集めても処理は出来るでしょう。ところが、ハードがしっかりしていないと情報を集めても処理しきれない。それが、今の若者の性の実態のような気がします。
セックスが上手になる方法とか、情報をたくさん集めようとしたりとか、100人とセックスしたと数で競ったりする姿をいたるところで見かけます。でも、先ほども言ったように、本当は濃いセックスは濃い感情がないと出来ません。今の若い人たちは重たいことを嫌いますけど、感情が軽いのに、重いセックスは出来ないと思いますね。

「タテ社会が失われた」生活文化の中で生きる若者たち

―鷹さんが最近最も驚いたニュース、問題と感じたニュースは何ですか?
加藤:先日、インターネットを見ていたときに、企業が若い人たちが嫌がるからという理由で、社員旅行で行う宴会場の大宴会を無くしているっていうニュースがありましたね。
僕はインターネットは得意じゃないんですけど、だけど、ネット上のニュースは見ています。exciteやgoogle、Yahoo!くらいですけどね。そこで気になった見出しのニュースを見ていますね。それ以外はほとんど見ないんですけれどね(笑)。
話を戻しますが、大宴会がなくなるというのは良い気がしません。先ほどのタテ社会の話ではないですが、こうした場でも人との付き合い方が学習できるんです。
社会でも、女性のことでも、全てのことに関してそうなのですが、まず「この人はどういう人間なのか」ということを知ることが重要です。セックスも上手くなりたいのであれば、相手がどういう人間なのかということを知っておくことが大切だと思います。相手のことを探求することが、お互いが心から気持ちよくなることに結びつきます。その探究心が、いい仕事をするんですよね。
だから、相手のことを知るという点では、大宴会で上司の酔っ払った姿を見るのはすごく重要なんです。それと、お酒が飲めない人は「無理やり飲まされる」と言って宴会を敬遠する人が多いと思いますが、それは飲まされることを回避できる術を知らないから飲まされるんですよ。事実、僕は下戸でお酒が飲めませんが、宴会は嫌いじゃないですし、よく行きます。ただ座っていると飲まされますから、宴会が始まったらコップに注がれる前にビール一本片手にとにかくお酌してまわる。そういう風にすれば回避できるんですよね。
若者には、怖がらないでそうした場に入っていく勇気を持って欲しいですよね。そこには何かがあると思います。逆に、僕の世代、40代半ばですから中間管理職くらいでしょうか。その世代の人たちもタテ社会で培った姿勢を貫き通して欲しいですね。