連載

第1回

 年齢を重ねるごとに老けていく自分。肌の調子があまりよくない、若い頃に比べて化粧のノリが悪くなった、シミができやすくなったなど、悩みは尽きません。
 でも、ちゃんとスキンケアをすれば肌の老化を食い止めることは可能であり、実年齢よりも若い自分になることもできるのです。

肌を老化させる3大要因を知りましょう

 生きるうえで避けられない「老化」ですが、実年齢よりも老けて見える人もいれば、若く見える人もいますよね。
 みなさんご存知のように、肌の老化は抑えられます。そして、そのためには老化の主要因である「紫外線」「酸化」「糖化」を避け、適切なケアをする必要があると、20年以上にわたりスキンケア製品の開発に携わってきた千堂純子さんは言います。
 特にこの季節は日差しが強まりますから、「紫外線」対策はとても重要です。怠ってしまうと、シワやたるみといったトラブルや肌の老化を招いてしまいます。
 「酸化」は、肌が“サビて”しまう現象です。紫外線や汚れた空気、ストレス、運動などによって過剰に生み出された活性酸素が原因となるため、できるかぎりそれらを遠ざけなければいけません。
 最後の「糖化」は、いわば肌が“コゲる”または“黄ばむ”ことで、タンパク質と糖(グルコース)が結びついて固くなり、AGEs(最終糖化生成物)という物質になる現象をいいます。AGEsは分解されにくく、シミを誘引するほか、蓄積されると肌色が黄色くくすんで見えてしまうなど肌トラブルの原因になっています。

肌のトラブルは細胞の代謝が悪くなっている証拠?

 では、どうすれば老化を遅らせることができるのでしょうか。
 それには新陳代謝、つまり「ターンオーバー」を正常化することが重要です。
 「ターンオーバー」は、表皮の一番下の基底層から始まります。新しい細胞はここで生み出され、約28日間かけて角層の表面まで辿りつき、垢となってはがれ落ちます。この28日のサイクルがしっかり機能していれば、肌はいつまでも瑞々しく、美しさを保つことができます。
 ところが前述の3つの要因により、このターンオーバーにトラブルが起きてしまうのです。ターンオーバーのサイクルが遅くなると角層が厚くなってゴワつき、肌からは透明感が失われてしまいます。また、サイクルが早くなることもあり、そのときはカサつきや肌荒れを招くことも。

ちゃんとしたスキンケア方法で肌年齢は若くなる!

 正しいスキンケアとは、肌を正常な状態に戻してあげること。
 そして何より大切なことは、スキンケアは気付いた“今”すぐに正しい方法に変えなければならないということです。
 実は今この瞬間にもあなたの肌は老化が進んでいます。日差しだけではなく、日々のストレスや疲れ、乱れた食生活などが肌に対してダメージを与えています。そうした日々の生活や習慣を今すぐに改善し、肌に優しい生活をすることが、若く美しい自分を手に入れるために必要なのです。
 千堂純子さんの著書である『素肌美人をつくる トータルスキンケアBOOK』(幻冬舎/刊)は、スキンケアを基礎から教えてくれる一冊。紫外線対策や洗顔など肌そのもののケア方法だけではなく、生活習慣に対してもメスを入れ、美しい肌づくりの手助けをしてくれます。

美しい肌が自分のもとに戻ってくれば、ポジティブに明るく、自信を持った毎日をおくることができるようになるはず。これまでスキンケアを怠っていた人、ケアをしているけどなかなか効果が出ていない人は、自分のスキンケアについて見直してみてはいかがでしょうか。何歳であろうと、どんな肌状態であろうと、お手入れをすれば必ず答えてくれるのが肌です。
 本書は素肌美人になるためのケアの方法を、豊富なイラストで分かりやすく教えてくれる一冊。ぜひ、すぐ手の届くところに置いて、困ったときに参考にしてみてください。

(新刊JP編集部)

著者プロフィ―ル

著者プロフィ―ル写真

千堂 純子(jyunko sendo)

株式会社ヴァーナル代表取締役。20年以上に渡ってスキンケア製品の開発に携わる。2011年4月、株式会社ヴァーナルの代表取締役に就任。以後、洗顔美容による素肌美づくりや美しく生きるためのメッセージをさまざまなメディアにて発信。鋭い洞察と軽やかな語り口調で好評を得ている。

目次

chapter.01 About Skin
  • 素肌美人になるために、肌のしくみを知りましょう
  • 肌はどんな役割を担っているの?
  • 美しい肌の条件とは
  • 肌の奥はどうなっているの?
  • 肌は菌と共生していた!
  • 肌を老化させる3大要因とは?
  • 自ら美しくなろうとする肌の3つの力
  • 【よくあるQ&A】 肌のしくみについて
  • 赤ちゃんの肌が美しい理由
chapter.02 Washing
  • 正しい洗顔こそが美肌づくりの基本
  • 肌は自分では汚れを落とせない
  • 洗顔剤はどうやって汚れを落としているの?
  • 界面活性剤と上手につき合う
  • 洗顔剤の種類と特徴
  • 洗顔によるトラブルが多いワケ
  • アルカリ性と弱酸性、肌にいいのはどっち?
  • せっけんがいい5つの理由
  • せっけんならなんでもいいの?
  • 美肌づくりには「ダブル洗顔」
  • 美肌のための正しい洗顔
  • 【よくあるQ&A】 正しい洗顔について
  • 話題の酵素洗顔って?
chapter.03 Skincare
  • 洗顔後のお手入れは肌の力を引き出すケア
  • 大切なのは、肌の状態に合わせたケア
  • 美肌は菌でつくられる
  • 肌の力を引き出すケア
  • 1.化粧水
  • 2.美容液
  • 3.乳液&クリーム
  • 日中のケア1 UVケアのために紫外線量を知る
  • 日中のケア2 日焼け止めの種類と選び方のポイント
  • 日中のケア3 UVケアの正しいお手入れ方法
  • スペシャルケアにはシートマスクと美顔器を
  • 【よくあるQ&A】 「肌の力を引き出すケア」について
  • 無添加化粧品、ナチュラルコスメとは
chapter.04 Lifestyle
  • 食事と生活習慣の改善が、内側から美肌をつくります
  • 美肌をつくる栄養素
  • 美肌をつくる副栄養素
  • 抗酸化食品を上手に摂って老化を食い止めましょう
  • 油と発酵食品が美肌をつくる
  • 肌悩み別 美肌レシピ
  • 睡眠と肌の関係
  • ホルモンバランスと美肌の関係
  • 運動習慣が血流を上げて肌を健康に
  • うるおい肌をつくる水分の取り方
  • 効果抜群! 今すぐできるストレス解消法
  • 老廃物を溜めない体づくり
  • 【よくあるQ&A】 内側からのケアについて
  • 女性ホルモンと上手に付き合うために
chapter.05 Trouble
  • お悩み別の肌トラブルを解決しましょう
  • 見えないところでつくられて、ある日突然現れる素肌美の宿敵!シミ
  • 見た目年齢をあげるNo.1トラブル シワ
  • まだ気にならない?いえ、一刻も早くケアを始めて!  たるみ、ほうれい線
  • そのカサつきこそ、多くの肌トラブルの元凶!乾燥
  • ケアすればするほど目立つ!?やっかいな肌トラブル毛穴
  • 二度と見たくないのに、繰り返す…、跡が残る…ニキビ
  • せっかくアイメイクをキメても、お疲れ老け顔に… クマ
  • 肌色が冴えないと、気分までどんより  くすみ
  • ボディケアもぬかりなくボディのお悩み解決法
  • 1.乾燥対策
  • 2.パーツ別トラブルケア
  • 3.パーツ別ニオイケア
  • 【よくあるQ&A】 肌トラブルについて
  • 化粧品のレシピ、全成分表の見方
Epilogue
  • あなたの肌に変化が訪れ、素肌美が開花し、そして人生までも明るく輝きますように。
  • スキンケアBOOK用語 INDEX
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