連載

第2回

 みなさんはどんな人が「美人」だと思いますか?
 体型、ルックス、知性などさまざまな要素が考えられますが、間違いなく重要なところといえば「肌」ですよね。

 オリコンが2015年1月に女性対象に行った「朝のお肌の見た目に関する意識・実態調査」によれば、「朝、周囲の人の肌をつい見てしまうことが多い」という質問に対して「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた人は合計42%、さらに「朝から肌の調子が良さそうな人は魅力的だと思う」について「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人は合計86%にのぼることがわかりました。

 肌の調子を整えることは美人への近道。でも、魅力的な女性の肌を目指すにはどうすればいいでしょうか。
 『素肌美人をつくるトータルスキンケアBOOK』(千堂純子/著、幻冬舎/刊)によると、肌の調子を良好に保つために「すべきこと」と「してはいけないこと」があるようです。それを一つずつご紹介しましょう。

美人への道は「正しい洗顔」から始まる

 朝から瑞々しくハリがある肌になるためにすべきこととして、「洗顔」は欠かせません。
 ネット上には「洗顔は面倒」という声がよく上がります。しかし、実は洗顔を怠ってしまうと一日の中で付着した汚れが残ってしまい、ターンオーバー(肌の細胞の新陳代謝)がスムーズでなくなり、肌の調子が悪くなってしまうのです。
 そこで必要なのが洗顔です。本書では2種類のせっけんを使い分ける「ダブル洗顔」を推奨しています。

肌のトラブルは細胞の代謝が悪くなっている証拠?

 1つ目は、麦飯石や炭といった吸着成分の入ったせっけんです。これは肌に刺激を与えることなく汚れを落とす力があり、弱アルカリ性の性質が肌にこびりつく古い角質をゆるめて取り去ります。

 2つ目は、保湿成分がたっぷり入ったせっけんです。こちらは肌を「整える」役目を果たすもので、二度洗いによって残っていたザラつきが落ち、保湿成分が肌にうるおいを与えてくれます。

 あくまで「汚れを落とす」ことと「保湿成分を与える」ことは別と考えてケアをしましょう。それが美肌への近道です。

ダイエットすると美人になれない?

 一方で、美人を目指すためにやってはいけないことが「過度なダイエット」です。
 一気に体重を減らすと筋肉量も落ちてしまい、肌がたるんでしまう可能性があります。さらに、身体が飢餓状態になると、栄養が脳や内臓に優先的に送られるため、髪の毛や肌に届かなくなってしまうのです。
 また、飢餓状態の恐ろしさはこれだけではありません。女性ホルモンのバランスが乱れ、肌の弾力を保つ卵胞ホルモンが分泌されにくくなり、老化が促進されてしまうのです。

 過度なダイエットはデメリットだらけです。モデル体型に憧れて徹底的に体重を落とし、摂食障害を起こしてしまった人もいます。体調も崩してしまうほどのダイエットはあなたを美人から遠ざけてしまうのです。

 『素肌美人をつくるトータルスキンケアBOOK』は単なるスキンケアのみならず、生活習慣にまでメスを入れて、女性の美しい肌づくりを助けてくれる一冊です。
 魅力づくりはまず肌から。ぜひ参考にしてみて下さい。

(新刊JP編集部)

著者プロフィ―ル

著者プロフィ―ル写真

千堂 純子(jyunko sendo)

株式会社ヴァーナル代表取締役。20年以上に渡ってスキンケア製品の開発に携わる。2011年4月、株式会社ヴァーナルの代表取締役に就任。以後、洗顔美容による素肌美づくりや美しく生きるためのメッセージをさまざまなメディアにて発信。鋭い洞察と軽やかな語り口調で好評を得ている。

目次

chapter.01 About Skin
  • 素肌美人になるために、肌のしくみを知りましょう
  • 肌はどんな役割を担っているの?
  • 美しい肌の条件とは
  • 肌の奥はどうなっているの?
  • 肌は菌と共生していた!
  • 肌を老化させる3大要因とは?
  • 自ら美しくなろうとする肌の3つの力
  • 【よくあるQ&A】 肌のしくみについて
  • 赤ちゃんの肌が美しい理由
chapter.02 Washing
  • 正しい洗顔こそが美肌づくりの基本
  • 肌は自分では汚れを落とせない
  • 洗顔剤はどうやって汚れを落としているの?
  • 界面活性剤と上手につき合う
  • 洗顔剤の種類と特徴
  • 洗顔によるトラブルが多いワケ
  • アルカリ性と弱酸性、肌にいいのはどっち?
  • せっけんがいい5つの理由
  • せっけんならなんでもいいの?
  • 美肌づくりには「ダブル洗顔」
  • 美肌のための正しい洗顔
  • 【よくあるQ&A】 正しい洗顔について
  • 話題の酵素洗顔って?
chapter.03 Skincare
  • 洗顔後のお手入れは肌の力を引き出すケア
  • 大切なのは、肌の状態に合わせたケア
  • 美肌は菌でつくられる
  • 肌の力を引き出すケア
  • 1.化粧水
  • 2.美容液
  • 3.乳液&クリーム
  • 日中のケア1 UVケアのために紫外線量を知る
  • 日中のケア2 日焼け止めの種類と選び方のポイント
  • 日中のケア3 UVケアの正しいお手入れ方法
  • スペシャルケアにはシートマスクと美顔器を
  • 【よくあるQ&A】 「肌の力を引き出すケア」について
  • 無添加化粧品、ナチュラルコスメとは
chapter.04 Lifestyle
  • 食事と生活習慣の改善が、内側から美肌をつくります
  • 美肌をつくる栄養素
  • 美肌をつくる副栄養素
  • 抗酸化食品を上手に摂って老化を食い止めましょう
  • 油と発酵食品が美肌をつくる
  • 肌悩み別 美肌レシピ
  • 睡眠と肌の関係
  • ホルモンバランスと美肌の関係
  • 運動習慣が血流を上げて肌を健康に
  • うるおい肌をつくる水分の取り方
  • 効果抜群! 今すぐできるストレス解消法
  • 老廃物を溜めない体づくり
  • 【よくあるQ&A】 内側からのケアについて
  • 女性ホルモンと上手に付き合うために
chapter.05 Trouble
  • お悩み別の肌トラブルを解決しましょう
  • 見えないところでつくられて、ある日突然現れる素肌美の宿敵!シミ
  • 見た目年齢をあげるNo.1トラブル シワ
  • まだ気にならない?いえ、一刻も早くケアを始めて!  たるみ、ほうれい線
  • そのカサつきこそ、多くの肌トラブルの元凶!乾燥
  • ケアすればするほど目立つ!?やっかいな肌トラブル毛穴
  • 二度と見たくないのに、繰り返す…、跡が残る…ニキビ
  • せっかくアイメイクをキメても、お疲れ老け顔に… クマ
  • 肌色が冴えないと、気分までどんより  くすみ
  • ボディケアもぬかりなくボディのお悩み解決法
  • 1.乾燥対策
  • 2.パーツ別トラブルケア
  • 3.パーツ別ニオイケア
  • 【よくあるQ&A】 肌トラブルについて
  • 化粧品のレシピ、全成分表の見方
Epilogue
  • あなたの肌に変化が訪れ、素肌美が開花し、そして人生までも明るく輝きますように。
  • スキンケアBOOK用語 INDEX
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