だれかに話したくなる本の話

「言霊書道家」が伝える日常でポジティブ言葉を使う意味

「私なんて…」
「どうせダメでしょ」
無意識のうちに私たちの行動に少なからぬ影響を与えているのが「毎日発する言葉」です。こんなマイナス言葉が口ぐせになっている人は、知らぬ間に積極性が失われていたり、チャレンジ精神が薄れていたりするかもしれません。

言霊書道家として活動する白水春鵞さんは著書『数えてごらん 幸せを見つける道しるべはここにあった』(コスミック出版刊)で、日々使う言葉を意識してポジティブなものに変えることの大切さと、自分の過去や未来のことがらについて「数えること」の効果をつづっています。

この二つにはどんな意味があるのでしょうか?ご本人にお話をうかがいました。

■言葉を変えれば思考が変わり、思考を変えれば行動が変わる

――『数えてごらん 幸せを見つける道しるべはここにあった』についてお話をうかがえればと存じます。まず、今回の本を書いた動機について教えていただきたいです。

白水:私は昔からマイナス思考の塊だったんですね。そんな自分が嫌で、十数年前から自己啓発のセミナーに参加するようになったのですが、そこで教えていただいたのが、毎日使う「言葉」の大切さでした。

その通り自分が使う言葉から変えていったら、少しずつマイナス思考も変わっていったのです。自分と向き合うことの大切さ、言葉の使い方の大切さ、潜在意識の使い方を是非多くの人に知ってほしいという思いで書きました。

――言葉を変えれば思考が変わり、思考が変わると行動が変わる、と言いますからね。

白水:そうですね。もう一つ教えていただいたのが、「書き出すこと」です。あるセミナーで「あなたの夢を100個書きなさい」と言われまして。

――100個ですか。

白水:100個です。それを書いたことがきっかけで、色んなことを数えるようになったのです。それで気づいたのが、数えることは、自分と向き合うことなのです。

過去のつらい体験や、過去のよろこび、小さな成功体験などを数えます。過去のできごとでトラウマになっていることもあるでしょう。そういう過去を数え、書き出し、自分と向き合うことで、過去からの卒業をする。過去を清算できたら、現在に向き合ってみます。

仕事やお金、人間関係、健康など悩んでいること、また、自分の長所、持っている才能、継続できているもの、好きなものなどを数えてみます。過去、現在、次は未来、自分が本当にやりたいことは何なのかなどを数えていきます。数えることを書き出し、自分と向かい合っていきます。そうすることで幸せを感じられるようになったり、悩みが解決できたり、未来に向かって進めるのではないかと思います。

私の周りをみても、マイナスの言葉を使っていたり、言葉遣いが悪くて悩んでいたりする人が多いのですが、そういう方々にこの本を是非読んでいただきたいと思っています。自分が使う言葉が人生に影響を及ぼします。数えることで人生がどう変わるか、言葉の使い方の大切さ、潜在意識の使い方ついて書いています。

――自己啓発のセミナーに行き始めたのはいつ頃のことですか?

白水:14、5年前でしょうか。58歳くらいの時からだと思います。

――参加するのはハードルが高そうに思えます。

白水:それだけ当時の悩みが深かったのだと思います。
仕事や人間関係、健康など人生について悩んでいたのだと思います。だからセミナーに魅かれていったのではないでしょうか。

――行きはじめてから、自分の変化を感じることはありましたか?

白水:ありました。私はもともと自分の容姿や能力、健康にまったく自信がもてずにいました。毎朝、鏡に向かって、「あなたは笑顔美人だね。」「やろうと思えば、なんだってできるよ。」「あなたは健康になりつつあるよ。」などと言っていました。すると、人に会うときに、笑顔で対応できたり、何かに挑戦する勇気がわいてきました。
一日にして変わることはないでしょうが、毎日継続することが大切ですね。

(後編につづく)

数えてごらん 幸せを見つける道しるべはここにあった

数えてごらん 幸せを見つける道しるべはここにあった

うれしかったこと、感動したこと、運がよかったこと、
悲しかったこと、失敗したこと、あきらめたこと、
自分が持っているものと持っていないもの、日々のストレス…。

「数える」ことで過去と向き合い、自分を見つめ、本当の幸福をみつけるメソッドをご紹介します。

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新刊JP編集部

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