だれかに話したくなる本の話

「腐ったみかん」と呼ばれた女子高生が医学部合格 夢を叶えた医師が語る「変われた理由」(1)

『腐ったみかんが医者になった日』(幻冬舎刊)の著者・河原風子さん

母親との折り合いが悪く、中学生になったころから家に寄りつかず、非行を繰り返すようになった。高校に入るとそれはさらにエスカレートし、警察沙汰になるような事件を起こした。教師からは「腐ったみかん」と呼ばれた。

しかし、社会人になってから一念発起し、子育てをしながら大学受験。見事医学部に合格し、今は小児科医として人の命を救っている。

ドラマのような話だが、実話である。『腐ったみかんが医者になった日』(幻冬舎刊)は医師・河原風子さんによる半生記だ。普通なら隠したいと思うトラブルや確執をあえてさらけだすことで、彼女が伝えたかったことは何だったのか?

腐ったみかんが医者になった日

腐ったみかんが医者になった日

愛に飢えた幼少期、手が付けられなかった中高時代……
24歳、医師を志した瞬間から、私の人生は変わった。
ヒトに傷つけられた痛み、ヒトを傷つけた痛み、すべてを背負って、人を救う。
Doctor FUKO怒涛の半生記。