だれかに話したくなる本の話

【「本が好き!」レビュー】『予期せぬ瞬間』アトゥール・ガワンデ著

提供: 本が好き!
【「本が好き!」レビュー】『予期せぬ瞬間』アトゥール・ガワンデ著

(この記事は、書評でつながる読書コミュニティ「本が好き!」レビュアーのかもめ通信さんによる書評です。

「テニスプレーヤー、オーボエ奏者などと同じく、医師も上達するには練習が欠かせない。ただし、医師には一つだけ違いがある。それは、練習台が人間であるという点だ」

腰痛、吐き気、肥満…私たちにとって身近な病いでも、医療にはなぜミスがつきまとい、医師にも思い通りにならないことが多いのか?

研修先の病院で医療の不完全さを知るうちに、ガワンデはあることに気づく――咳がいつまでも治まらないときに人々が頼りにするのは、完全な科学知識などではなく、熟練した医師なのだ。

混乱と不安と驚きに満ちた現場で、医師はどんな瞬間に医療の不完全さを知り、どう乗り越えてゆくのか。『死すべき定め』の著者が研修医時代に著した、衝撃のデビュー作。

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予期せぬ瞬間

予期せぬ瞬間

「テニスプレーヤー、オーボエ奏者などと同じく、医師も上達するには練習が欠かせない。ただし、医師には一つだけ違いがある。それは、練習台が人間であるという点だ」

腰痛、吐き気、肥満…私たちにとって身近な病いでも、医療にはなぜミスがつきまとい、医師にも思い通りにならないことが多いのか?

研修先の病院で医療の不完全さを知るうちに、ガワンデはあることに気づく――咳がいつまでも治まらないときに人々が頼りにするのは、完全な科学知識などではなく、熟練した医師なのだ。

混乱と不安と驚きに満ちた現場で、医師はどんな瞬間に医療の不完全さを知り、どう乗り越えてゆくのか。『死すべき定め』の著者が研修医時代に著した、衝撃のデビュー作。