だれかに話したくなる本の話

コロナで供給過多に 中年パパ活女性の苦境

コロナで供給過多に 中年パパ活女性の苦境(*画像はイメージです)

富める者はさらに富み、貧しい者はさらに貧しくなるという格差の拡大はかねてから日本でも問題視されてきた。そこにこのコロナ禍である。働き口がなくなり、生計を立てられなくなった人は、普段なら絶対に選ばなかった道でも選ばざるを得ない。「パパ活」もその一つだ。

パパ活女子

パパ活女子

「パパ活」とは、女性がデートの見返りにお金を援助してくれる男性を探すこと。主な出会いの場は、会員男性へ女性を紹介する交際クラブか、男女双方が直接連絡をとりあうオンラインアプリ。いずれもマッチングした男女は、まず金額、会う頻度などの条件を決め、関係を築いていく。利用者は、お金が目的の若い女性と、疑似恋愛を求める社会的地位の高い中年男性だ。ここにコロナ禍で困窮した女性たちが一気になだれ込んできた。パパ活は、セーフティネットからこぼれ落ちた女性たちの必死の自助の場なのだ。拡大する格差に劣化する性愛、日本のいびつな現実を異能のルポライターが活写する。