だれかに話したくなる本の話

恋愛、ビジネス… デキる男はこう口説いている

ビジネスでも恋愛でも、巧みに言葉を操れる人たちは物事をうまく動かすことができる。

そんなデキる男たちを見てきたのが、銀座のクラブのママであるますいさくら氏。
『銀座ママが教える「できる男」の口説き方』(PHP研究所刊)では、人気会員制クラブのママである著者のますい氏が、女性の口説き方、ビジネスに成功した男の言葉、男と女のトラブル解決法など、具体的な交渉テクニックを紹介している。

ここでは、男性が気になる「デキる男の口説き方」を伝授しよう。

女性から愛される男の口説き方はどんなものなのか。まず、できる男は、会話の末尾を希望につなげる。男性がどんなに知識をひけらかしても、それが相手にとって興味のあることでなければ、女性には何の意味もない。女性とは、感情の動物。理論で攻めても、女心に回答はないのだ。

ただ、楽観的に調子のいいことばかりを始めから終わりまで話しても、相手の信用は得られない。
「現状は厳しいと思います。だけど、僕たちが協力してこの問題に取り組めば何とかなるはずです」「これが現実だけど、いつかは絶対に君を幸せにする」と口説かれると、交渉相手の心も女心も揺れるものと著者。
話の末尾に希望をつなげることが、相手の心の底に自分を貼りつけることになる。 男女の会話、ビジネスの交渉では、相手の記憶や意識の底に自分を印象つけるサブリミナル効果を使うのが有効だ。

また、然るべき理由があれば、怒ることも必要だろう。それは相手に対して注意を払っているという示しにもなる。しかし、怒るときは必ず優しい言葉でフォローを入れるようにすることを忘れないようにすること。
日本人男性は照れくさいからか、好意をもった女性でも本人の目の前ではあまり褒めない。うれしくなるような言葉をかけられたときや自分に心から好意を抱いてくれる相手に会ったときは、どんな女性でも、好き嫌いはともかくとして心の構えは緩くなるもの。男は褒め上手でなければならないのだ。

会話で一番大切なのは、「自分の話に相手の意識や関心を引き寄せること」だとますい氏は述べる。相手の話題に合わせるだけでなく、呼吸も合わせること。会話は、ちょっとしたスキをとらえること、間を取ること、そして沈黙が大切なのだ。これは恋愛だけでなく、ビジネスにも大いに有効だ。

コミュニケーションに悩んでいる人は、本書から話術のテクニックを学んでみてはどうだろう。

(新刊JP編集部)

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