だれかに話したくなる本の話

トランプ政権を揺さぶる「ロシアゲート疑惑」その本当のヤバさ

『共謀 トランプとロシアをつなぐ黒い人脈とカネ』(ルーク・ハーディング著、高取芳彦、米津篤八、井上大剛訳、集英社刊)

2016年の大統領選挙期間中から一貫して「アメリカ・ファースト」を叫び続けてきたドナルド・トランプ米大統領とその支持者にとって、3月22日に打ち出した中国との貿易赤字解消のための制裁関税の発表は面目躍如といったところだろうか。

今回の通商政策は、貿易赤字の解消という文字通りの意味合いの他に、国内の支持者へのアピールの意味合いもあるのだろう。その視線の先には11月の中間選挙があるのは間違いない。

というのも、アメリカ国内でのトランプの立場は決して安泰ではない。2016年からアメリカを揺るがしている「ロシア疑惑(ロシアゲート)」は、今でもトランプの最大の悩みの種だろう。

共謀 トランプとロシアをつなぐ黒い人脈とカネ

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