だれかに話したくなる本の話

「インスタ映え」で儲けを出すレジャー施設のビジネスモデル

提供: 新刊JP編集部

関東はすっかり梅雨に入りましたね。こんにちは新刊JP編集部オオムラです。
先日の休みにアジサイを見るため、庶民的遊園地「としまえん」に行ってまいりました。

毎年この時期はあじさい祭りが開催されており、今年で16回目。
朝からあいにくの曇天で来場者は少なめ。天気予報も午後から雨だと伝えていました。

乗り物やゲームセンターコーナーには目もくれず、奥にあるアジサイ園へ行くと・・・

なかなか見応えのあるアジサイ群。
盛りの時期を外したのか「あじさいトンネル」はただの草トンネルに。

そこまで広くはないので、30分足らずで園内を見て回りましたが、私的にはここからが本番。
としまえんでは、アジサイを撮影する人のために「あるモノ」を貸してくれるのです。

「あるモノ」を貸してくれるのがアジサイ園の中ほどにあるこちら。

ここで借りたのがこちら。

曇りなので大丈夫!
さて、容器の中には・・・

カタツムリです。
**「アジサイ」と言えば「カタツムリ」**が連想されますよね。それを貸し出してくれるサービスなのです。

私は彼に**「ミッチェル」**と名付け、再びアジサイスポットへ。
スタッフの方から「殻を強く引っ張ると抜けてしまうので、無理やり剥がさないでください」と注意を受けたので、彼の動きを促し、誘導するスタイルでアジサイに乗せることに。

むう。さすがに生き物。なかなか思うように動いてくれません。
それでも気長に誘導していくと・・・

乗ってくれました!
えらいぞ、ミッチェル!

再び、葉っぱに乗ってもらい、次の株へ。

赤いアジサイ。
興奮気味(?)のミッチェル。

まるで、巨大な山に登らんとするアルピニストのよう。
カッコいいぞ、ミッチェル!

そして、この日のベストスナップがこちら。

白いふわふわに包まれているみたい。
ナウシカのラストシーンを彷彿とさせる一枚を激写。
神々しいよ、ミッチェル!

その後、撮影に付き合ってくれたミッチェルとベンチでひと休み。

こうして撮影は終了。

名残りを惜しみながらミッチェルとお別れ。
ありがとう、ミッチェル!

帰りしなにはチラホラとカタツムリを借りて撮影を楽しむ人たちと遭遇しました。
「アジサイ+カタツムリ」で写真を撮りたい人がけっこういるようです。

ところで、としまえんではこのカタツムリを無料で貸し出しています。
インスタ映えがブームの今なら、100円くらいでも借りたいという人はいるのではないでしょうか。

インスタ映えを狙った集客は、今や飲食店では当たり前。
植物系お散歩スポットや観光地などでも「アジサイ+カタツムリ」のような連想的なオプションが付けられれば、集客効果があるかもしれません。

熱帯植物園にカメレオンとか、温泉でサルの入浴撮影会とか、神社で本物のキツネを飼うとか。
……うん。飼育が大変。コストかかりすぎ。

ただ、コストに見合って景観にも合うモノや生き物をオプションにするという可能性は、考えていけばありそうです。

それにしても、カタツムリのペースに合わせて撮影をすると、普段のせわしなさから解放されてとてもいい気分になれます。
さらに、借りたカタツムリに名前を付けて「こっちだ、ミッチェル!」「そっちには行きたくないのか、ミッチェル?」などとやっていると、愛情が芽生えてなんだか満たされます(笑)

アジサイ祭りは6月25日まで開催されているので、お時間ある方はミッチェルと戯れてみてはいかがでしょうか。
あ、カタツムリの名前はお好きにつけて下さい。

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新刊JP編集部

この記事のライター

大村佑介

大村佑介

1979年生まれ。未年・牡羊座のライター。演劇脚本、映像シナリオを学んだ後、ビジネス書籍のライターとして活動。好きなジャンルは行動経済学、心理学、雑学。無類の猫好きだが、犬によく懐かれる。

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