だれかに話したくなる本の話

軍曹。

提供: 新刊JP編集部

今年の夏は、「アーモンド効果」という飲み物と『キングダム』という漫画にハマっています。なので、アーモンド効果を飲みながらキングダムを読む、という最高のお盆休みを過ごしていました。

ところで、虫の方はお好きでしょうか?
子供の頃は、虫もカエルもヤモリも平気で掴み捕っていました。発見したら捕らねば…という使命感を胸に抱きながら子供時代を過ごしていた気がします。

歳を重ねるにつれ、気持ち悪いなぁと思うようになり、虫を触りたくもなくなりました。おぉ、カマキリだ!とは思うものの、触りたいとは思いません。

こうして虫との関係は歳を重ねるにつれ、崩れていきました。
そんな夏のある日、自宅の外壁にでっかい黒い蜘蛛がいました。

「うわっ!でかっ!キモっ!」と思ったものの、これは誰かに見せたい。さっそく、その蜘蛛を撮影し、友達に画像(タイトルの写真)を送りました。すると「デカイね。毒でもあるんじゃない?」という冷静な返信が。
小心者の僕は、でっかい蜘蛛を目の前に、焦り、ビビりました。

「クモ 大きい」でググって調べたところ、どうやら「アシダカグモ」という名前の蜘蛛ではないかと。
この蜘蛛、正義の味方だったのです。

アシダカグモは、ゴキブリなどの衛生害虫を食べてくれる益虫なのです。ネット情報によるとアシダカグモは「軍曹」と呼ばれているようです。

実は、軍曹登場と時を同じくして、家にゴキブリがいるのを何度か見かけていて、見て見ぬふりをしていました。
そこに軍曹様のご登場。
もう安泰です。

軍曹様は生で見ると、なかなかの迫力で気持ち悪いのですが、人も虫も見かけによらないというもので。味方となると、そのお姿も急に頼もしく思えてきます。しかも、外壁だし。見かける度に、今日も守って下さっておられる、と頼り切っていました。
そして、軍曹様についていく決意をしたのですが、数日経つと、ゴキブリも軍曹様のお姿も見かけることがなくなりました。軍曹様、ついに殺ったのか。そして、次の家を助けに旅立ったのか。少し寂しい気持ちになったものの、軍曹様のおかげで穏やかな日々が戻りました。

という昨年のひと夏の軍曹様との思い出でした。
今年の夏は軍曹様不在の中、2度ゴキブリと対峙し、ゴキジェットとほうきで奮戦。1勝1敗でした。軍曹様はどこに行ってしまわれたのか。出逢いというのは、一期一会ですね。

もし、自宅に軍曹様がいたら、ギョッとするかもしれませんが大丈夫です。
正義の味方です。でも、ゴキブリもいます。たぶん。

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T・N

ライター。寡黙だが味わい深い文章を書く。SNSはやっていない。

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