だれかに話したくなる本の話

江戸版猫カフェ?!モフモフの癒し空間「江戸ねこ茶屋」が超フォトジェニック!

提供: 新刊JP編集部

現在、浮世絵の世界で猫と遊べるイベント、「江戸ねこ茶屋」が両国で開催中です。
新刊JP編集部一の猫好きを自称する私、ハチマルが偶然通りかかったので、ふらっと立ち寄ってみました。

両国駅のすぐ近くに、謎のプレハブテントが。
猫の絵が描かれた提灯に引き寄せられるように近づいてみると、どうやら猫と遊べる施設のようです。

建物の中に入ってみると、中は思いのほか広く、江戸の町が広がっていました。
浮世絵のパネルがいたるところに立っていて、絵と本物の猫のコラボが楽しめます。

江戸ねこ茶屋の猫の多くは保護猫で、希望をすれば里親になることもできるそうです。
売り上げの一部は保護猫活動の支援金として寄付されます。

最終入場時間ギリギリに入ったので、まさかのほぼ貸し切り状態でした。

浮世絵の猫たちは気持ちよさそうに入浴中。
水は平気なのでしょうか。

橋の上でくつろぐ猫。

会場内ではお団子やドリンクなどの人間用メニューはもちろん、1日5食限定の猫用ごはん、「江戸ねこ茶漬け」も販売されています。

この子はお茶屋さんの看板猫かなー

そんなに目を見開いたら、目がおっこちてしまいそう。

浮世絵猫の会話を聞いているみたい?

フフン

ゴハンは炊けたかな?

頭上にも猫!

猫が消えるイリュージョン!?
会場内は猫たちの探検スポットが沢山あって、楽しそうです。

各々自由気ままに過ごしていた猫たちですが、ゴハンの時間があるようで、係の方が来た途端猫たちの様子が一変。
一目散にジャングルジムに集まってきました。

すごい猫密度です。

みんな必死でごはんを食べる中、

なぜか伸びてるマイペースな子も。
(この後、係のお姉さんに促されてちゃんとごはんを食べました)

ごはんタイムの後にそこかしこで毛づくろいがはじまるところは流石猫。

筆者のお気に入りはこの子。

激しく甘えてくれて嬉しいのですが、落っこちてしまわないかハラハラしました。

江戸ねこ茶屋は可愛い猫たちに癒されつつ、浮世絵の世界へ足を踏み入れてしまったような非日常も楽しめる、とても素敵な場所でした。
1月27日までの期間限定!ぜひ足を運んでみてください。

…と、普段ならばここで終了する所なのですが、
実は編集部日記は12月で終了します。
新刊JPは本のサイト。そのライターが好きな事を書いて良いというコーナーがこの編集部日記だったのですが、最後ということで編集長から「今年読んで面白かった本をあげる」という宿題をいただきました。

全く猫は関係ない話題になってしまって恐縮なのですが、最後に一冊紹介させてください。
筆者が今年読んで面白かった本は、『家康、江戸を建てる』(門井慶喜著、祥伝社刊)です。
本の発売自体は少し前なのですが、現在ドラマ化が進んでいる事もあり、読んでみました。

関白豊臣秀吉から、豊穣な駿河、遠江、三河、甲斐、信濃のかわりに、湿地ばかりで何もない関東八か国をもらった家康。
あまりに無茶な国替えに家臣たちは激怒しますが、家康は千載一遇の機と江戸の地を開拓していきます。
目指すは第二の大阪。
何もない関東の地を、世界に冠たる大都市へと作り変えようというのです。

「江戸を建てる」という事は、なにも建物をつくる事だけに限りません。
人が安心して暮らしていくためには、氾濫する川を整備しなくてはいけませんし、それとは別に飲み水の確保も重要な課題です。
貨幣の鋳造に至っては、まるで貨幣を使った戦争のように上方と腹の探り合いをしなくてはいけません。
一つの都市をつくり上げるという、途方もなく大きな事業をいかにしてやり遂げたのか、実際にあった出来事であるが故に胸が熱くなる作品です。

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新刊JP編集部

この記事のライター

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ハチマル

本業はデザイナーだが、成り行きで記事を書くことに。
好きなジャンルは時代小説・手芸本。

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