だれかに話したくなる本の話

ロシア人は率直にフィードバックし、日本人はやんわりと表現する。「多文化理解」の重要性とは

『多文化理解と異文化コミュニケーション―多国籍学生チームと共に学んだ理論と実践―』(創成社刊)

日本では「いいね!」「OK」「お金」などを示すジェスチャーとして知られる、親指と人差し指で〇をつくるハンドサイン。実は外国人の前で使うとトラブルの火種になることがあるのを知っているだろうか。 フランスでは「ゼロ」「役立たず」、ギリシャやトルコ、中東、アフリカ、南米では強い侮辱を示すサイン、ブラジルでは「私は危険な人物です」という意味になる。

今や外国人と一緒に働くということは珍しいことではなくなっており、また、インバウンドの隆盛によって訪日観光客向けのビジネスを展開しようとしている企業も少なくない。ただ、それは、「日本では当たり前」だと思ってやったことが、「相手の国では侮辱の意味にあたるとは知らなかった」では済まされない時代になったことを意味する。

多文化理解と異文化コミュニケーション―多国籍学生チームと共に学んだ理論と実践―

多文化理解と異文化コミュニケーション―多国籍学生チームと共に学んだ理論と実践―

ビジネスの現場においても多文化理解は必要だ。