だれかに話したくなる本の話

妻の「メンヘラ」に気づけなかった男の悲劇

『ぼくたちの離婚』(角川新書刊)の著者、稲田豊史さん

世の中には幸せな家庭を築いている人もいれば、家庭生活が破たんし、離婚する人もいる。

「幸福の秘訣」や「夫婦円満の秘訣」は様々な場所で語られるが、「なぜ離婚したのか」「どう離婚に至ったのか」について語られることは少ない。多くの人にとって、これらは秘すべきことだ。

『ぼくたちの離婚』(角川新書刊)では、様々な男性たちの、きわめてプライベートでデリケートな離婚エピソードが語られている。そこにあるのは赤裸々なホンネと自己開示。しかし、これらはただの「ネタ」で終わることなく、本質的な問いを提示する。

「結婚とは何なのか?」

今回は著者の稲田豊史さんにインタビュー。この本に掲載されたさまざまなエピソードのウラ話や、取材で感じたちょっとした違和感、そして離婚を通してあぶり出される「結婚」についてお話をうかがった。

ぼくたちの離婚

ぼくたちの離婚

どの夫婦も、だれもが皆「地獄」を抱えている――。すべての離婚者たちへ。

いま、日本は3組に1組が離婚する時代。離婚経験のある“男性”にのみ、その経緯や顛末を聞く、今までになかったルポルタージュ。“人間の全部”が露になる、すべての離婚者に贈る「ぼくたちの物語」。