だれかに話したくなる本の話

「インドで人生観変わる」は本当か?旅と人の成熟の関係

「インドで人生観変わる」は本当か?旅と人の成熟の関係(*画像はイメージです)

人間が木から降りて「地上生活」を始めたのが約600万年前といわれる。そして、村を作り、定住生活を始めたのが約1万3000年前である。

ということは、人類は住居を定めず、あちこちと移動を繰り返しながら採集や狩りを行ったり、遊牧民として生活していた時間の方が圧倒的に長いことになる。

だから今の私たちが時々、移動不足を幻肢痛のように感じて、遊牧生活に憧れるのも不思議ではない。

スウェーデンのジャーナリスト、ペール・アンデション氏は『旅の効用: 人はなぜ移動するのか』(草思社刊)でこんなことをつづり「私たちの遺伝子には旅心が潜んでいる」としている。

旅の効用: 人はなぜ移動するのか

旅の効用: 人はなぜ移動するのか

インドを中心に世界を旅してきたジャーナリストが、自他の旅の記憶をていねいに辿りながら「人が旅に出る理由」を重層的に考察するエッセイ。

なぜ人は何度でも、何歳になろうと旅に出るべきなのか。

それは旅こそが私たちにとって最高のセラピーであり、自分を育む行為にほかならないからだ。

旅好きも、旅が遠くなった人も必読の滋味あふれる旅論。

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