新刊JPトップ > 特集 > 新刊JP FEATURING 永田雅乙『旨い仕事論2 仕事で成長するための53の言葉』
旨い仕事論2

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書評

誰しも心に留め、それを人生訓にしている言葉―例えば、「座右の銘」であるとか―を持っていると思う。

しかし、私たち一般人がそうした名言を「作り出す」ことはなかなか難しい。
自分の経験を元にしながら、その本質を突く言葉を生み出す。
これは深い人生を歩んできた人間が与えられた「特権」なのかも知れない。

『「旨い」仕事論2』は、人生の「味」のベースになるような53の格言と、その格言の裏にある、エピソードや葛藤などを綴った意欲作だ。

例各業界を代表する4人の料理人、フレンチ・井上旭氏、パティシエ・鎧塚俊彦氏、中華・五十嵐美幸氏、和食・神谷昌孝氏が語るそれぞれの人生、成功哲学を、著者の永田雅乙氏が綴る「旨論」が、上手く色を添えている。

今、「成功」を収めている4人のシェフたちだが、本書を読んでいると、彼らもまた挫折、失敗を繰り返してきたことがわかる。
それは、私たちが考えているものよりずっと壮絶なのだろう。

彼らの言葉をどういう風に解釈するかは読み手次第だが、より成長したいと思い、足掻こうと思っている人や、まだもがいていたいと思う人は勇気溢れた格言を本書の中で見つけることができるだろう。

(新刊JP編集部)

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