

―名刺の使い方に関する本というのは、他にも数点出ています。本書はどういった点で類書と違うと思っていますか?

―では、本書を実践していくうえで、気をつけなければいけないことはありますか?
「最初に過去・現在・未来で自分の強みを探していく“自分力の棚おろし”があります。そこではこれまで自分の経験したこと、今後の目標など、いくつかの質問に対し思いついたことを書き出しますが、一番大事なのは自分自身のメンタルブロックを外す“自己開示”。こんなこと書いてもダメなんじゃないかと可能性を縮めてしまわないことが大事」
―その“自分棚おろし“をやってわかることを教えてください。
「今まで自分がやっていて普通だと思っていたことが、他人が見たら面白いという現象が多いことがわかります。自分でラインを決めず、否定しないことで自身の強みを認識できる。だから、書いたものは恥ずかしがらずに誰かに見てもらうのがいい。そうすることで、他人の目線に気づき、自分の中の資源に気づくことができるのです」
―では、この本をどのような方に読んで欲しいと考えていますか?
「“前に進もうと思っても、なかなか最初の一歩を踏みだせない人”“会社の名刺ではなかなか自分が伝わらないと思っている人”“やりたいことよりやるべきことが増えた気がする人”“口下手でなかなか自分のことを上手に表現できない人”“最近何か新しいことやりたい、でもその何かが分からない人”には手に取ってほしいです。
また、自分自身が悩んでいた時である、20代後半から30代の方には是非とも読んでほしい。「自分名刺」を通した「なりたい自分」を30代に明確にしておくと、次の世代に向けてがんばれる。今の自分の“現在地”がわかり、進みたい“目的地”との差がハッキリする。霧の中を進むのではない、道があれば遠くてもがんばれると思うんです」
―30代に限らず、本書の内容はどんな世代でも通じますよね。
「社会に出て働いている人に向けて書いた本です。社会との関わりには名刺はどうしても必要。主婦だけど外に出たい人等、社会と関わりたい人にも読んでもらいたいです。また、60歳でリタイアした方など、自分の中に材料があればあるほど自分名刺は作りやすいです。退職前に自分名刺講座なんかもおもしろいじゃないですか。今までやってきたことの確認ができる。自分の人生こういうことをやってきたという自信にもなります。60代は仕事を一旦離れる方が多いので、まさに自分名刺が必要になる。仕事をやめてもそのスキルを使って何かやったり、それを必要とする人がいる。自分がこういうことをやってきたが、他につながると思うんです」
―次に本を書くとしたら、どのような本を書きたいと思っていますか?

―では最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いできますか?
「“自分名刺”づくりを経て出会いたい人に出会い、なりたい自分を見つけて、自分軸を見つける。それを表現した名刺を通して“なりたい自分“に近づける。今、何か一歩踏み出せない人、胸の中に何かを抱えている人、この本を読んで自分を表現することに是非チャレンジしてほしいです」



1974年、宮城県生まれ。大学卒業後、旅行会社、企画会社へ経て、現在、広告制作会社にて「リサーチ」「集客」「広告制作」「プランニング」など多岐にわたり、企業ブランディングの支援を行う「ヒキダス・マーケティング」を活用し、お客さまから選ばれる会社づくりのサポートを行う。
心理学の考え方とマーケティングメソッドを活用し、会社名刺ではなく、自分ブランディングための「自分名刺」を作成することを推奨。これから自分がどんな人と出会いたいのか、どんな自分でありたいのかを見つめることで、ブレない自分軸を引き出す「出会いたい人の出会う名刺術『名刺セラピー』」を考案。これまで100人以上の名刺づくりに携わり、名刺で人生が変わる人が続出している。
「名刺セラピー」を広めるべく、東京、仙台にてワークショップ講座を開催中。そのほか、社内地域活性プロジェクト「センダイ自由大学」のプロデューサーとして、2年間で延べ200講座3,000名の市民が参加するコミュニティを形成する。
「人を集めるから、人が集まる」集客プロモーションを得意としている。心理学NLPビジネスプラクティショナー。
●仕事をヒキダス・マーケティング
http://ameblo.jp/hikidasu510/
●伊達なセンダイ人になるためのセンダイ自由大学
http://www.s-jiyudai.com/
●河北新報社 食WEB研究所にて「3人ごはん」掲載中!
http://blog.kahoku.co.jp/shokuweb/sanningohan/