新刊JP 藤尾秀昭『「致知」の言葉 小さな人生論』

新刊JPトップ > 特集 > 新刊JP 藤尾秀昭『「致知」の言葉 小さな人生論』

藤尾秀昭『「致知」の言葉 小さな人生論』
小さな人生論(1)へ 小さな人生論(2)へ 小さな人生論(3)へ

小さな人生論

『小さな人生論』の3冊を一読して感じた。
本書の書評文を書くのはとても難しい、と。

難しい、というと語弊を招いてしまう。
ちゃんと説明すると、心の底から言葉にできない、あらゆる想いが込み上げてくるのだ。
それを言葉に変換できないのは、単なる筆者の語彙力の問題なのかも知れない。

本書は歴史上の人物や、現代の著名な経営者やリーダー、スポーツ選手などのエピソードを通して、成功に導く教示を我々に教えてくれる。
病魔に冒されながらも常に明るくユーモアに溢れた人生を送った作家・三浦綾子さんや江戸時代の農政家で多くの小学校で像が建てられている二宮尊徳、仏教詩人の坂村真民など、多くの先人の言葉が読む者たちの心を打つ。

同時に、その言葉たちは私たちに一筋の「気づき」を与えてくれる。
その「気づき」はあまりにもシンプルであり、人として大切であるにも関わらず、生きていく中で忘れていきがちなものである。

私たちはどう生きるべきか。
人間とは一体何か。

「人間学」とはとても奥深い。
何故そう思うのか。それは、我々が「人間」であるからではなかろうか。

今こそ、先人たちの言葉に耳を傾け、そして藤尾氏の言葉に耳を傾け、人生に対峙するときがきているのではないだろうか。

藤尾秀昭『「致知」の言葉 小さな人生論』を新刊ラジオで聴く

藤尾秀昭インタビュー

2008年6月3日NHK深夜宅急便より(一部抜粋)

Q、「致知出版」とはどんな出版社なのですか?
今から30年前に「致知」という雑誌を出したんですが、根底のテーマは人間学なんです。人間学というのは人間はいかに生きるべきかを追求していくというもので、致知出版はその人間学を根本の理念に置いた出版社としてスタートしています。だから、人間学を学ぶような出版社ということで、人生論を追求してきましたね。
Q、藤尾さんがお書きになった『小さな人生論』には、既に亡くなった方やまだ生きている方含めてたくさんの方が出てきますね。例えば釈迦、孔子をはじめとして、福沢諭吉や宮本武蔵、リンカーンといった歴史上の人物、松下幸之助さんや稲盛和夫さん、鍵山秀三郎さんといった方で多彩ですよね。
やはり人間の見識というのは、歴史と古典と人物、昔の人や一生懸命やっている人。そういうミックスの中から人間の見識は生まれてくると…
続きを読む

著者・藤尾秀昭プロフィール

藤尾秀昭

藤尾 秀昭 (ふじお ひであき)
株式会社 致知出版社 代表取締役社長兼編集長

昭和53年 月刊誌「致知」創刊。
昭和54年 編集長に就任。
平成 4年 代表取締役社長に就任、現在に至る。

 創刊以来、月刊誌『致知』の編集に携わる。昭和54年に編集長に就任。平成4年に社長に就任。

 月刊誌『致知』は創刊以来30年一貫して、いつの時代でも問われる「人間学」を追求し続けている。出版物の氾濫する中でも、致知は「秘中の名花」と多くの見識のある財界人を唸らせ、京セラの稲盛和夫名誉会長、ウシオ電機の牛尾治朗会長など各界のリーダーにも熱心な愛読者を持つ。また、読者の自主運営による<木鶏クラブ>という勉強会が定期的に開かれており、その支部は日本全国及び海外を含め約113ヶ所に及び、年々増え続けている。各地に根強いファンが多く、またその読者の人の口コミにより更に読者の輪が広がっている。

 生きる原理原則を、帝王学・古典・哲学などを通じて「知行合一」の精神を、まさにその実践の生き方で語りかけてくる雑誌である。なかでも有名無名にかかわらず、「一隅を照らす人々」に照準をあてた編集ぶりは、<オンリーワンの雑誌>として注目を集めている。

 編集者として『致知』と共に歩んできた人生の中に、多くの「出会いと感動」の人間としての生きざまがうかがえる。そして自らも『苦しい時に読者と取材で出会った多くの人達に支えられてきた』と語っている。その仕事にかける情熱と、出会いと感動の生きざまを熱く伝える講演には定評があり、老若男女を問わず全国に「致知ファン」を増やしている。

主な著書

 「小さな人生論」「小さな人生論2」「小さな人生論3」
 「現代の覚者たち」

小さな人生論「致知の言葉」読者の声

  • アマゾンといえば知らない人はいない最大のブックサイトだが、そこに「アイテム別売れ筋ランキング」というのがあって、その中に「人生論に関する売れ筋ランキング」というものがある。これを見てみると、古今東西の人生論が並ぶ中で「小さな人生論」が堂々の1位を飾っている。因みに2位にも続編の「小さな人生論2」がランクインしている。

    その他の本に目をやると、日本では、武者小路実篤、三木清、日野原重明、海外では、ショーペンハウアー、デール・カーネギー、トルストイといった、信じられないようなビッグネームによる人生論がずらりと並んでいる。これらを抑えて1位・2位を独占するとは、かなりすごいことである。瞬間的な順位ではない。わたしが気づいてからずっと、1位の座はこの本の指定席である。

    人間学誌「致知」の開巻1ページ目にひそかに掲載される一文を集めたのが本書だ。毎月の特集テーマの総括主意ともいうべき一文は、格調の高い達意の文章と、ただならぬ内容の豊かさとで読者の心を魅了してやまない。本書は、人間額の追及に半生をかけてきた、人間・藤尾秀昭による求道の記録なのだ。

    作家・一条真也

  • 先日、卒業式を無事に終え、今年もすばらしい可能性を秘めた若者が立派に羽ばたいていきました。「小さな人生論」は卒業式前日に配り終え、生徒たちも大変喜んでおります。同封させていただきました写真から読みとっていただければ幸いです。この本をこれからの人生の良き心の書として活用してくれることを願っています。

    奈良県立斑鳩高等学校教諭 森島啓亮

  • 福岡・博多で「小さな人生論」をテキストに読書会を主宰しています。この本に出会ってよかったと喜んでくれています。6月に著者に講師として講演会にお越しいただけるのを楽しみにしています。

    福岡市 源音吉

  • 毎年6月はじめに開いているパーティーで、毎年気に行った本をプレゼントしていますが、今年は「小さな人生論」にします。内容がよくて読みやすくプレゼントにいいと思いました。

    大阪市 中野裕之

  • 息子がどこかで聞いてきたようで、頼まれて本屋から取り寄せました。私が先に読んでとても感動しました。推理小説をよく読んでいたのですが、ちょうど気持ちが落ち込んでいた時にこの本に出会いました。気持ちがおちついて、悩みが何だったんだろうと思えるくらいに前向きになることができました。感動の一冊です。

    熊本市 藤川洋子

  • 保険業をしています。お客様の誕生日やお祝い事の時など、プレゼントにさしあげています。最初に読んだ時は心がなごみました。文章も短く簡潔で、あまり活字を読まない主婦の方や若い方も喜ばれています。

    長野県 森文秀

  • 会社の相談役をしております。非常にわかりやすく人生を説いている本なので、若い社員が仕事で悩んでいる時などに手渡して読んでもらっています。若い世代は本を読まなくなっていますので、そういう機会をつくって人生を考えてもらいたいと思います。

    千葉市 一戸精三

  • 部署移動が決まり、送別会の時に同僚や部下30名に贈りました。珠玉の言葉が凝縮されているこの本を毎日読んでいますが、手軽に読める分量でもあり、プレゼントに最適だと、いろいろな場面で使わせていただいています。海外に赴任する仲間にも、日本のようにサポートできないので、この本を読むと帰るべき古里に会えるよと言って贈りました。

    東京都 古望高芳

  • 高校生の時に片目を失明し、辛い日々を送っていたところ、身近な家族を悲しませて人を幸せにすることはできないということを教えてくださった人がいました。いろんな方が苦しみを抱えて生きていることを知り、そして心に栄養を与える本として教えていただいたのが「小さな人生論」です。読んで泣いてしまいました。人として生きていく上で大事な本です。今は人間関係が希薄ですが、家族と一緒に過ごすささやかな幸せ手に気づかせてくれた周りの方々に感謝しています。

    徳島市 島本映子

  • 高校の教師という仕事柄、日頃から、子供たちに「どう生きるのか」ということが伝えられるようなテーマのものを参考にしており、いい本があったら紹介もしています。卒業時に生徒に贈ろうと35冊注文させていただきました。彼らの糧になることを願っています。

    静岡県 野島孝良

  • 「小さな人生論」深く心に残りました。中でも「言葉が運命を拓く」の項は、魂がふるえるような感動を覚えました。これまで偉大な先哲、先人の言葉を心の糧として参りましたが、ぜひ座右の言葉とし、わが魂の糧とさせていただきたく存じます。

    北九州市 佐久間庸和