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「FGHファミ通ゲーム白書2008」内容紹介

Page1:アメリカでは「Xbox 360」、ヨーロッパでは「プレイステーション3」

新刊JPブックナビゲーター 矢島
今日はスタジオにこの『ファミ通ゲーム白書2008』の上床編集長にお越し頂いております。今日はよろしくお願い致します。
ファミ通ゲーム白書編集長 上床光信氏(以下敬称略)
こちらこそ宜しくお願いします。
矢島
まず最初の質問です。この『ファミ通ゲーム白書』は数年前から出していらっしゃいますが、そもそもこのゲーム業界の白書を出版するようになったきっかけはどんなものだったのでしょうか。
上床
エンターブレインでは、『週刊ファミ通』というゲーム情報誌を発行しているんですね。
矢島
よく読んでいます(笑)。
上床
ありがとうございます(笑)。で、そういう情報誌を出しているのですが、その中に『ファミ通TOP30』というコーナーがあって、例えばビルボードのトップランキングだとか、日本でいうと音楽業界のオリコンさんのランキングみたいに、「今週、どのゲームがどのくらい売れているのか」という、ランキングのページがあるんです。非常に好評なコーナーなんですが、そのランキングのデータが長い間蓄積されていてですね、マーケティングデータというのが実はたくさん溜まっていたんですよ。
で、いろんな会社のいろんな方々から、「それをまとめて、白書みたいな形で出してくれないか」という希望がすごく多く来ていて。それに答える形で『ファミ通ゲーム白書』刊行した、と。
矢島
なるほど。
上床
「やっと出ましたね」っていう。
矢島
じゃあ、結構、業界内部で反響があるんですね。
上床
はい。
矢島
で、こういった白書なんですが、新刊ラジオでは、白書のような資料をたくさん集めた本を紹介するのは初めてなのですが、データの蓄積だとか、この『ファミ通ゲーム白書2008』にはいろんな企業の方にコラムを書いてもらっていらっしゃいますよね。そういうところで、このゲーム白書を編集すること上で何か苦労話とかありましたか?
上床
もう、苦労だらけですね(笑)。本当に。この『ファミ通ゲーム白書』は、ゲーム業界のいろんなデータとかいろんな話とかを全部集めてあるんですよ。例えば携帯電話もそうですし、海外も。
矢島
海外!
上床
はい。で、その海外のデータがですね、なかなか…僕らが「いつまでに本が作りたい」というのに、なかなか間に合わなくてですね。
矢島
あー、なるほど。
上床
海外のデータもたくさん載せたいんだけれども、なかなかデータが来ないというので非常に苦労しましたね。
矢島
そのグラフを作るのもそうですし、それを考察して記事を書くであるとか。〆切との戦いですよね(笑)
上床
〆切との戦いです(笑)。そんな苦労した海外のデータも入っている、という感じですね。
矢島
そうですね。欧米のデータがこの本の中にもありましたけど、アメリカとヨーロッパでも結構売れているハードが違うんですよね。
上床
そうですね。今年のトピックスみたいなので言うと、アメリカでは、日本では考えられないくらい「Xbox 360」とかが非常に売れていました。同様に「プレイステーション3」も、「Wii」と比較すると、なかなか大変なんじゃないかと日本で思われていますが、ヨーロッパでは結構頑張っているみたいです。
矢島
ヨーロッパでむしろ「プレイステーション3」が大人気という。
上床
そうなんですよ。こうしたことは日本にいるだけじゃ分かりませんね。
矢島
面白いですね。やっぱり、それぞれの国や地域で、ゲーマーの人口構成とか趣味嗜好とか文化とかの違いがあるんでしょうね。
上床
そうですね。

編集長プロフィール

上床 光信
mitsunobu uwatoko

株式会社 エンターブレイン
ファミ通ゲーム白書 編集長
(マーケティング企画部 チーフアナリスト)

エンターブレイン発足時の2000年より、マーケティング業務を担 当。
『ファミ通ゲーム白書』は、創刊時より編集長として関わっている。
好きなゲームは、ベタだが『ポケモン』シリーズ。