少し意地悪な質問だが、今までの経験で重要だった質問だ。
(中略)
そのこだわりの本気度は、こんな質問で測る。「御社の○○(こだわりの部材)、採用しなくてもいいですか?」
例えば、ある特殊な「工法」を採用していたとしよう。「すみません。予算の関係でその工法をあきらめて、一番安い工法で建ててもらえますか?」
あなたのこんな質問に、もし「おやすいご用です」と返ってきたら、疑ってかかる必要がある。もし、全面的に謳っている「こだわり」を、社長が信念を持ってやっているなら、いくら施主の頼みといっても「ムリです」と答えるはずだ。
実際、私の知っている工務店の社長は、「施主の希望を汲むことができない」とずいぶん、仕事を断っている。こだわりとは、本来、そうしたものだ。「施主が望むような家をつくること」と、工務店それぞれの「こだわり」が、うまく重なり合った時に、良い家は誕生するのだ。ただし、この質問で機嫌を損ねないように注意。
○会社のこだわりを採用しなくていいか、尋ねる