文化的な断絶から見る邪馬台国と大和朝廷の関係
![『魏志倭人伝と大和朝廷の成立』(幻冬舎刊)の著者・藤田洋一氏](/images/thumb/62f0b12adeb2d662650254.jpeg?v=2022-08-08T15:46:03+09:00)
歴史には謎がつきもの。
史料や証言から「その時なにがあったのか」に思いを巡らせるのが歴史の醍醐味の一つだが、古代となると史料は限られ、想像は難しい。
江戸時代から論争になっている「邪馬台国の場所」はその最たるもの。日本最古の書物とされる「古事記」でさえ書かれたのは8世紀であり、邪馬台国があったとされる3世紀のことを書き記した書物は日本にはない。
『魏志倭人伝と大和朝廷の成立』(藤田洋一著、幻冬舎刊)は当時のことを知るための唯一の手がかりである「魏志倭人伝」を紐解いて、邪馬台国の場所と日本のルーツについての新説を提唱する。今回は「邪馬台国は大和にあった」とする自説の着想について、著者の藤田洋一さんが語るインタビューの後編だ。