だれかに話したくなる本の話

60歳以降の人生を楽しむための「会社人生の終え方」

会社員にとって「定年」が見えてくる50代は、今後どう働き、どう生きるかについて迷いが多い年代かもしれない。定年後に再雇用という形で今の会社で働き続けるか、別の会社で働くか、あるいは起業やフリーランスという道か。

そう考えると選択肢はたくさんあるのだが、一方で「いまだにバブルが忘れられない時代遅れの人たち」というレッテルが貼られ、厳しい目で見られているのも事実。当然だが、人を年代でひとくくりにはできない。能力の高い50代もいれば、30代でも能力の低い人もいる。偏見は気にせず、「自分に何ができるか、何をしたいか」を考えて今後の生き方を決めればいい。何にしてもこの世代が考えるべきは、会社員人生の「たたみ方」である。

◾️出世レースの決着は40代でついている

ただ、やはり50代は残された時間が限られている。何を選び、何を捨てるか、を決めて生きるためにも「もっとわがままになっていい」と説くのが『『50歳からは、「これ」しかやらない 1万人に聞いてわかった「会社人生」の上手な終わらせ方』』(大塚寿著、PHP研究所刊)だ。

「捨てるもの」としてまず挙げられるのが「出世」だ。多くの企業では出世レースは40代で決着がついているもの。もし50代の今、そのレールに載っていないのなら、もう会社の中で出世するのは諦めて、「俺はここまで」と開き直ってしまった方が楽だろう。

会社の中で「勝った負けた」にこだわり続けるには、プレッシャーやストレスなど、それなりの代償が伴うもの。たとえ出世レースに残ったとしても、その「勝ち」はあと10年かそこらの会社員生活の間だけの話なのだ。今後の人生全体を考えたら、「負けるが勝ち」で早めに降りてしまう選択肢もあるということは覚えておくべきだろう。

◾️「自分の強み」ではなく「何をやりたいか」で身の振り方を決める

その代わりにやるべきなのが「自分は何者なのか」を徹底的に突き詰めることだ。これは、いわゆる「自己分析して、職業人としての自分の強みを探す」といったこととは違う。50代以降の充実で大切なのは「これまで培ってきた強み」ではなく「自分はそもそも何者で、何がやりたかったのか」なのだ。

これは、「もっとわがままになっていい」という本書のメッセージと重なる。「自分は何者なのか」を考えることは、「会社員」という身分がなくなった後で主体的に生きるために必要な作業なのだ。

定年後の人生、そして死ぬまでの人生の充実のために岐路となる50代。会社人生の終盤にどんな働き方をするか、会社人生をどんな形で締めくくるかで60代以降の人生は決まってくる。

会社員の命運は良くも悪くも会社に左右されるもの。しかし、会社という重しがなくなり自由になったら、あなたはその自由を存分に楽しめるだろうか。会社がなくても自分らしくのびのびと働き、生きられる人になるために、本書からは多くのことを学べるはずだ。

(新刊JP編集部)

50歳からは、「これ」しかやらない 1万人に聞いてわかった「会社人生」の上手な終わらせ方

50歳からは、「これ」しかやらない 1万人に聞いてわかった「会社人生」の上手な終わらせ方

「50代はもっと自分勝手でいい」
「会社に尽くすな。会社を利用せよ」
「1万人のビジネスパーソンの話を聞いた男」が導き出した、50代を後悔しないための「時間の使い方」とは?

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