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【「本が好き!」レビュー】『目の見えない人は世界をどう見ているのか』伊藤 亜紗著

提供: 本が好き!
『目の見えない人は世界をどう見ているのか』伊藤 亜紗著

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見えるからこそ見えない世界がある。見えない人は世界をどう見ているのか。知的好奇心を刺激してくれる一冊でした。

本が好き!
目の見えない人は世界をどう見ているのか

目の見えない人は世界をどう見ているのか

私たちは日々、五感―視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚―からたくさんの情報を得て生きている。なかでも視覚は特権的な位置を占め、人間が外界から得る情報の八~九割は視覚に由来すると言われている。では、私たちが最も頼っている視覚という感覚を取り除いてみると、身体は、そして世界の捉え方はどうなるのか―?美学と現代アートを専門とする著者が、視覚障害者の空間認識、感覚の使い方、体の使い方、コミュニケーションの仕方、生きるための戦略としてのユーモアなどを分析。目の見えない人の「見方」に迫りながら、「見る」ことそのものを問い直す。