だれかに話したくなる本の話

ラーメンレビューで「それいらなくね?」と思う3つの瞬間

提供: 新刊JP編集部

「出先でご飯でも」と思うと7割以上の確率でラーメン屋を探してしまう新刊JP編集部オオムラです。こんにちは。

20年以上もラーメン好きをやっていて、便利になったなと感じるのがネット検索。
ちょっと調べれば、周辺にあるめぼしいラーメン屋さんの情報が得られるので、本当に便利。実際に食べに行った人がレビューを上げている某有名ラーメンサイトを活用しています。

ラーメンに限らずその手のグルメアプリや情報サイトのレビューは、味の目安の参考になるので重宝しますよね。

私は、レビューを見るときに、スープの感じとか、麺の太さとか量とか「ラーメンそのものの情報だけを知りたい派」ですが、レビューはあくまで個人が好きに書くもの。
私個人の活用法に合っているか否かでレビューの良し悪しを判断するのはおこがましい話です。

とは言え、「それ必要?」と率直に思ってしまうこともあります。 今回は、そんなラーメンレビューで個人的に感じるあれこれのお話。

■ちょっと長めの「自分ストーリー」

時々あるのが、自分ストーリーが長くて、ラーメン情報が薄味のレビュー

「休みなので○○まで遠征。11時に××駅に着いて、どこそこへちょっと寄り道して……」
「友人と飲みの帰り。□□を何杯も飲んで……」

といった、ラーメン屋さんに着くまでの経緯やマクラ話が延々と続くレビューです。

レビューには、

1.最初から全文表示されているタイプ
2.最初の数行だけ表示されているタイプ
3.クリックしないと何が書かれているかわからないタイプ

……の3つがありますよね。普段、私が使っているのは三番目のタイプ。
ただ、このタイプのレビューだと、ちょっとした面倒が起こります。

一行や二行くらいの自分ストーリなら、それほど気に留めないのですが、時折、レビューの半分くらいがストーリーになっている人も。
で、肝心のラーメンについては「美味しかった!」とか「地元にあったら行きたいかな、という味」とか、などとぼんやりした感想しかなかったり。

レビューを開いて見ない限り、内容がわからないので、自分の知りたい情報が書かれているレビューを引き当てられるかは、完全に運頼みです。

■表現のクセがすごい

レビュアーさんの中には、ラーメンそのものの情報を詳細に書いている方もたくさんいます。麺、スープ、具などしっかりカテゴリー分けしているレビューを見ると、個人的には「引き当てた!」とガッツポーズをとりたくなります。

そんな中、稀にいるのが表現のクセがすごいレビュー

「まず、スープ。レンゲ一杯で口の中が豊潤な香りで満たされ、幸福感に包まれる」
「弾力がありながらも滑らかさな麺は、すするたびに口の中を快感に導いて」

みたいな、官能小説を彷彿とさせるような文芸的表現。
あまりに表現のクセがすごすぎて、味のイメージは全然つかめないのですが、なんだか面白くなって読んでしまいます(笑)

これはこれで「引き当てた!」とガッツポーズものですが、めちゃくちゃお腹がすいているときには「そういうのいいから」と冷たくあしらってしまいます。人間って勝手ですね。

■「接客」で減点

レビューは、星の数や点数で採点されることが多いですよね。
その採点が「味だけのもの」なのか「接客や環境を含むもの」なのかは、レビューを読んでみるまでわからないというのは、ある意味、落とし穴です。

時折見かけるのが**「接客が悪かったから点数は抑えめ」**というケース。
そもそも味覚は人それぞれのものですが、接客に対す不快感も人によってかなり変わるもの。

実際、「接客が悪い!」と書かれているお店に行って、言うほどでもなかったというケースもあります。

逆に「店主の人柄の良さ」で加点されている場合もあります。
先日行った某ラーメン屋さんはほとんどのレビュアーさんが「応援したくなる店」と書いてあり、行ってみたら「たしかに!」と思ったお店でした。

味だけの情報を知りたい派の人は「接客込みの採点」かどうかはチェックしたいところです。

ちなみに、私はレビューは一切書かない派です。
じゃあ文句言うなよ、という話ですね。

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この記事のライター

大村佑介

大村佑介

1979年生まれ。未年・牡羊座のライター。演劇脚本、映像シナリオを学んだ後、ビジネス書籍のライターとして活動。好きなジャンルは行動経済学、心理学、雑学。無類の猫好きだが、犬によく懐かれる。

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