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住職は猫!?猫好きの極楽「猫猫寺」で猫まみれ!

提供: 新刊JP編集部

紅葉の名所として知られる京都大原三千院。その近くに猫の寺院型テーマパーク、「猫猫寺(にゃんにゃんじ)」があるのをご存知でしょうか。
そこでは決まった日に、猫の住職がお勤めをしているとのこと。
新刊JP編集部一の猫好きを自称する、私ハチマルが噂の猫住職に会いに行ってきました。

(余談ですが、三千院には猫が大好きなお地蔵さまがいるのでそちらも注目)

猫猫寺は猫いっぱいの癒しテーマパーク!

猫猫寺は三千院からバスで20分程のバス停、「八瀬甲賀小路」から、徒歩2分のところにあります。

こちらが猫猫寺。
2016年9月にオープンしたばかりの猫猫寺は、“寺”と付くものの実際には宗教団体ではなく、お寺の名をしたテーマパークなのだそうです。

あっ
窓越しに早くも住職が!

はやる気持ちを抑えつつ猫猫寺に入ると、そこは沢山の猫グッズが並ぶショップエリアになっていました。雑貨やTシャツなど、100名以上の作家さんによる手作りの作品がずらりと並んでいます。中には猫猫寺の奥様、加悦順子さんの羊毛フェルト作品も。

猫猫寺はどちらを向いても猫!猫!猫!
猫のダルマや、猫のオブジェ、猫の絵など、猫に溢れた居心地よい空間になっています。

ギャラリースペースで猫アートを鑑賞

猫猫寺にはギャラリーが併設されており、猫作家の加悦雅乃さんの作品を楽しむことができます。
雅乃さんは2016年パリ、サロン・ドートンヌ展に17歳で最年少入選した方で、ショップ以外の猫猫寺に飾られている作品はほぼ全て彼の作品。
サロン・ドートンヌ展といえばピカソやセザンヌ、藤田嗣治なども挑戦してきた賞ですから、そのすごさが分かります。

雅乃さんは猫猫寺のオーナー夫婦のご長男でもあります。

筆者がお邪魔した日はちょうど個展中でお会いできませんでしたが、とても素晴らしい作品ばかりでした。

猫猫寺は襖絵ももちろん猫!

お寺の襖絵と言えば風景画や龍、虎などが多いですが、ここは猫猫寺。
もちろん襖絵も猫です。

『日月22匹招き猫の図』というタイトルで、こちらも加悦雅乃さんの作品。

この襖絵はカフェスペースにあるので、22匹の猫たちを眺めながらランチやスイーツを楽しむことができます。

アイスも猫の形!

ご本尊様はやっぱり猫!

猫猫寺は厳密には寺ではありませんが、「寺院型テーマパーク」ですからご本尊様がおわします。
そしてもちろん猫!大日猫来様です。よく見ると猫缶がお供えしてありますね。

大日猫来様とはどの位置から拝んでも目が合います。
また、両脇にいるのは猫観音様と猫不動様。これらの仏様もすべて雅乃さんの作品……かと思いきや、実はお父様で猫猫寺館長である、加悦徹さんと雅乃さんの親子合作。
徹さんの本業は神社仏閣の彩色師なのだそうです。

さりげなく置かれた木魚も猫。

猫住職はイケメンオッドアイ

猫住職は暖房がきいた部屋で外を眺めていました。

なんと優美な立ち姿。
袈裟がよく似合っています。

猫猫寺は4匹の猫が交代で住職を勤めています。
この日は三代目住職、珍くんのお勤め日。猫住職はいない日も多いので、会いたい方は事前にホームぺージで調べてから行くことをお勧めします。

珍くん住職は猫なので、うっかり物を落としがち。

実は珍くん、少々噛み癖があるようで、筆者の隣にいた女性がガブリとやられてしまいました。
するとすかさず猫猫寺の方が「噛まれたらチャンス」でお馴染み加藤英明先生ばりの様子で「噛まれたらご利益があります!」とおっしゃっていたのが印象的でした。マジすか。

筆者がお会計をしに部屋から出ていると、襖がススス……と

珍くーーーーーーーーーーーーん!!!!

一瞬筆者を追いかけてきてくれたのかと錯覚しましたが、違います。
珍くんはお外が大好き。
襖のこちら側から外に行けると知っているのです。
日によっては外で猫住職の撮影会をすることもあるそうですよ。

御朱印も当然猫!

お寺といえばご朱印。猫猫寺でもいただくことができます。
ご朱印帖自体も買うことができるのですが、なんとこのご朱印帖の表紙、加悦雅乃さんの手描きなんです!!しかも1冊ずつ絵が違う、世界で一冊だけのご朱印帖です。なんて贅沢な…!

また、猫住職がいる日は特別なご朱印をいただくことができます。
この日は珍くんのイラスト入り。

筆者は猫猫寺の後に鈴虫寺へ行ったのですが、猫猫寺でいただいたご朱印帖をホクホク顔で開いたところ、「大日猫来?なんて読むんだ」「にゃらいじゃない?」「猫??」とお坊さんたちが集まってきてしまって少々焦るということも。

猫猫寺は可愛らしい住職と、猫好きが集まるとても居心地の良い場所でした。
筆者はすっかり住職のファンになってしまったので、またいつか会いに行きたいと思います。
猫猫寺、オススメですよ!

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この記事のライター

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ハチマル

本業はデザイナーだが、成り行きで記事を書くことに。
好きなジャンルは時代小説・手芸本。

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