だれかに話したくなる本の話

「コツコツを楽しむ」成功する起業家の条件とは?

多くのビジネスパーソンにとって独立・起業は一つの目標であり夢だろう。

ただ、「どこで顧客を集め」「どう売り上げを立てるか」と考え始めると、途端に起業は難易度の高いものに感じられてくる。このイメージによって起業を実行に移せずにいる人は少なくないはずだ。

しかし、起業は決して難しいものではない。そう語るのは著書『誰でも無理なく継続的にお客様が集まる 起業1年目の集客の教科書』(かんき出版刊)で起業初年度から顧客をつかむための集客術を明かしている今井孝さん。今回はその今井さんに、起業を成功させるための心構えや、集客についてのアドバイスをうかがった。その後編をお届けする。

■起業は「コツコツを楽しめる人」が成功する

――「起業1年目シリーズ」で一貫して伝えたいメッセージはありますか?

今井:一作目の『起業1年目の教科書』でテーマにした「階段思考」ですかね。自分が今できることを、小さなことでも続けていけばいずれ必ず目標に到達できるというのは、シリーズ全体を通して伝えたいです。

地道にコツコツっていうと、あまり好きじゃない人もいるんですけど、本当は毎日ちょっとだけやれば良いというのは楽なんです。コツコツを楽しめるようになると成功したも同然です。実際、毎日少しずつ成長しているのを実感するのは、とても楽しいことですよ。

――コツコツを楽しめる人が成功する。

今井:今回の本に「やりたくない方法をやりたくする」と書いたのですが、やりたくないことを避けるのではなくて、「どうすれば楽しくできるだろうか?」と問いかけて、捉え方を変えるのが正解です。

コツコツやるのが嫌いだとしても、コツコツやらずに済む方法なんてそうそう見つかるものではありません。それならどうすればコツコツが楽しくなるかを考えるのが、結局は起業成功への近道なのではないかと思います。

――『起業1年目の教科書』では今井さんもかつてはビジネスを難しく考えて最初の一歩を踏み出せない一人だったと書かれています。それが変わったきっかけは何だったのでしょうか。

今井:起業する前に起業家の方々とたくさん知り合ったことだと思います。会社員時代は、起業ってなんだかものすごいことのように考えていたんですよ。緻密な事業計画をたてて、金融機関から資金調達をして、というイメージです。

だけど、セミナーなんかにいくと、ちょっとしたビジネスで何億円も稼いでいるような人がたくさんいるわけです。「そんなことでいいの?」とあっけなく思うほどでした。「そんなのでいいなら自分でもできるな」と思えたことが大きかったと思います。

――2作目の『ゼロからいくらでも生み出せる! 起業1年目のお金の教科書』では、起業する際のお金のかけ方やサービスの価格設定について解説しています。起業する人にありがちな「お金」についての失敗について教えていただきたいです。

今井:どうでもいいことにお金をかけてしまうことですね。さして使わない設備を買ってしまったり、オフィスを無駄に豪華にしてしまったり。

起業当初に一番意味のあるお金の使い方は、「見込み客を集めるための投資」だというのを忘れないでいただきたいです。

――想定している読者は起業したての人や、これから起業する人だと思います。その中でも「こんな人に特に読んでほしい」という人物像やレイヤーはありますか?

今井:基本的には起業を難しく考えて一歩目が踏み出せない人ですね。これはほとんどの人がそうで、たとえビジネスの方法を学んだり、ノウハウ本を読んだとしても、すぐに動けるひとは一割もいません。そういう人を救いたいと思って書いています。

――最後になりますが、このシリーズの読者の方々にメッセージをお願いいたします。

今井:起業家が新しい世界を作りつづけていきましたし、これからもそうです。

起業は誰しもが成功するわけではありません。もしかしたら成功するのは1000人に1人くらいかもしれません。でも、それにチャレンジする人がいるからこそ世の中は進歩していく。チャレンジすること自体に誇りをもってやっていただきたいと思っています。このシリーズがそのための一助になればうれしいですね。

(新刊JP編集部)

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