だれかに話したくなる本の話

【「本が好き!」レビュー】『侍女の物語』マーガレット・アトウッド著

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【「本が好き!」レビュー】『侍女の物語』マーガレット・アトウッド著

(この記事は、書評でつながる読書コミュニティ「本が好き!」レビュアーの紅い芥子粒さんによる書評です。

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侍女のオブフレッドは、司令官の子供を産むために支給された道具にすぎなかった。
彼女は監視と処刑の恐怖に怯えながらも、禁じられた読み書きや化粧など、女性らしい習慣を捨てきれない。
反体制派や再会した親友の存在に勇気づけられ、かつて生き別れた娘に会うため順従を装いながら恋人とともに逃亡の機会をうかがうが…男性優位の近未来社会で虐げられ生と自由を求めてもがく女性を描いた、カナダ総督文学賞受賞作。青年の物語。

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侍女の物語

侍女の物語

ギレアデ共和国の侍女オブフレッド。彼女の役目はただひとつ、配属先の邸宅の主である司令官の子を産むことだ。しかし彼女は夫と幼い娘と暮らしていた時代、仕事や財産を持っていた昔を忘れることができない。監視と処刑の恐怖に怯えながら逃亡の道を探る彼女の生活に、ある日希望の光がさしこむが……。自由を奪われた近未来社会でもがく人々を描く、カナダ総督文学賞、アーサー・C・クラーク賞受賞作。