だれかに話したくなる本の話

日本人の国民性?同調圧力に弱い人の特徴とは

「日本は同調圧力が強い」とよく言われる。
周りと違うことがよしとされず、「みんなと同じ」であることに安心を見出す。日本の社会や日本人の気性には、そんな一面がたしかにあるのかもしれない。

「出る杭は打たれる」
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
そんな日本人の気質を疎ましく思いながらも、どうしても多数派になびいてしまう人もいる。世の中の風潮や周りの空気に左右されず、堂々と自分の決めた道を歩きたい人は少なくないのではないか。

■同調圧力に弱い人の特徴は?

『誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法』(大嶋信頼著、祥伝社刊)は、同調圧力を感じやすい人の傾向や、同調圧力を回避する方法について解説していく。

本書によると、同調圧力に弱い人の傾向は「周りの人の評価や注目を気にしてしまうと物事をうまくできない」「『したい』より『しなくちゃいけない』と思うことが多い人」「基本的にビビり」など。

これらの傾向をさらに掘り下げると、周りの人に軽蔑されたり、怒られたり、嫌われたりするのが怖いという心理が垣間見える。だから、軽蔑され、怒られ、嫌われることがないとわかれば、これらの人は周りの目を気にせずに生きることができる。あるいは、他者からの軽蔑も怒りも嫌悪も気にならないようになれれば。

■他人の感情を想像しすぎない

残念ながら、他人からの軽蔑や嫌悪がなくなることはない。他人の感情をなくすことはできない以上、同調圧力から解放されるにはいかに「他人の感情」に振り回されないようにするかに尽きる。

これは、考え方の転換が必要かもしれない。前述のとおり、同調圧力への弱さの源泉にあるものは「〇〇しないと怒られる(嫌われる)」という心理だ。つまり、こちらからは知る由もない他人の感情を想像して、怒られたり嫌われたりすることを恐れているともいえる。

他人の気持ちを想像できる人は「共感性」にたけているとされる。ただし、その想像が正しいものかどうかなど、実際はわからないのだ。その意味で、共感性にたけている人は「今きっとこう思っているはず」と他人の気持ちを決め込んでいる傲慢さも併せ持っている。

他人の気持ちは他人のもの。無理に想像しなくてもいい。相手の気持ちをまず考えてしまうことから卒業すれば、同調圧力が気にならない人に一歩近づくことになる。

本書では、日本にまちがいなく存在する同調圧力に負けない方法、気にしない方法について教えてくれる。周りの目が気になって生きにくさを感じている人は、必読だ。

(新刊JP編集部)

誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法

誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法

近年、「同調圧力」という言葉を目にする機会が増えコロナ禍によって一気に一般化しました。

そうした中で、「同調圧力」について評論されることも増えました。

でも、正直、評論よりも実生活で役立つ「同調圧力」のかわし方のほうがみなさんの毎日に有用ではないでしょうか?.

本書では、9万人超の臨床経験を持つ心理カウンセラーの著者がたどりついた、しんどい「同調圧力」世界を闘うことなく抜け出す方法をお伝えします!

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