【「本が好き!」レビュー】『芽むしり仔撃ち』大江健三郎著
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(この記事は、書評でつながる読書コミュニティ「本が好き!」レビュアーの紅い芥子粒さんによる書評です。
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大戦末期、山中に集団疎開した感化院の少年たちは、疾病の流行とともに、谷間にかかる唯一の交通路を遮断され、山村に閉じ込められる。この強制された監禁状況下で、社会的疎外者たちは、けなげにも愛と連帯の“自由の王国"を建設しようと、緊張と友情に満ちたヒューマンなドラマを展開するが、村人の帰村によってもろくも潰え去る。 綿密な設定と新鮮なイメージで描かれた傑作。
![本が好き!](/images/thumb/5840262c00f5e.png?v=2016-12-01T22:31:24+09:00)