だれかに話したくなる本の話

あのサイゲン大介が語る、どんなレシピにも書いてない「料理で最も大事なこと」

■ 飽きてしまったものの面白さを再発見したい

阿諏訪さんのレシピは、定番料理をぐっと美味しくするコツや、簡単なのにオシャレで美味しいというものだ。こうした料理に対する姿勢は主婦の人気を呼ぶ。

――“サイゲン大介”を始めてから、変わったことはありますか?

阿諏訪:以前は地方に行くと、中高生のファンが多くて、親御さんは後ろの方で「行ってきなさい」って子どもを見ている感じだったんですけど、最近はお母さんの方が来てくれるようになりました(笑)

――なるほど! 料理を通して、親御さん層のファンの方々が増えたんですね。では、本書のレシピのラインナップは、どういった人たちに向けられているんですか?

阿諏訪:それはもちろん主婦の方々に作っていただきたいな、と。あとは、料理をしたことない人にも手に取ってほしいですね。自家製ケチャップとかもあるんですけど、「ケチャップをつくる」っていう発想って、なかなかないじゃないですか。でも、簡単でめっちゃうまいですよ。

――初心者でも作りやすいレシピがたくさんありますね。

阿諏訪:でも、レシピ本を出しておいてなんなんですけど、レシピ通りに作らないでほしいんですよ(笑)というのは、やっぱり味見してほしいなと思って。

料理に苦手意識のある方って、味見をしないことが多いんですよ。もしくは全部できてから味見をするとか。それだとあまり意味がないんです。味見は何かを加える前、加えた後、何かしたら必ず味を見るようにすると、味がどう変わったかが分かるようになるんです。

こういう作り方をしていると、調味料の引き出しが増えるし、足りないものが何か分かるようになるから楽しいですよ。どんな料理でも美味しく作れるようになると思います。

――では、最後にファンの皆さまにメッセージをお願いします。

阿諏訪:いつもの料理をぐっと旨くできるコツや、実は簡単に作れる海外の料理を本にしたので、料理を通して誰かをびっくりさせてほしいですね。あと、一人5冊は買って下さいっていうくらいですかね(笑)

(聞き手:新刊JP編集部 高原健太)

リストランテasuwa - 予約の取れないレストラン -

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