だれかに話したくなる本の話

時代に翻弄されながらも強く生きた人たちを描く直木賞受賞作『熱源』

『熱源』(文藝春秋刊)

今年1月に発表された第162回直木賞を受賞したのは、川越宗一氏の『熱源』(文藝春秋刊)だった。

川越氏は、2018年にデビュー作『天地に燦たり』で第25回松本清張賞を受賞。そして、第2作目の『熱源』で直木賞に選ばれた。
さらに『熱源』は2020年本屋大賞にもノミネート。今、最も話題を呼んでいる小説の一つだ。

熱源

熱源

読者の心に「熱」を残さずにはおかない書き下ろし歴史大作。