話題の著者に聞いた、“ベストセラーの原点”ベストセラーズインタビュー

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薄情

『薄情』

  • 著者: 絲山 秋子
  • 出版社: 新潮社
  • 定価: 1500円+税
  • ISBN-10: 4104669075
  • ISBN-13: 978-4104669073
インタビューアーカイブ
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『また、同じ夢を見ていた』
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『薄情』
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斎藤 惇夫さん
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『鬼神の如く―黒田叛臣伝―』
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『あいるさん、これは経費ですか? 東京芸能会計事務所』
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『徘徊タクシー』
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『薄情』著者 絲山秋子さん

 出版界の最重要人物にフォーカスする『ベストセラーズインタビュー』!
 第77回となる今回のゲストは、昨年12月に新刊『薄情』(新潮社/刊)を刊行した絲山秋子さんです。
 『薄情』の舞台となっているのは群馬県高崎市。その地での暮らしぶりや季節の移り変わりが丹念に描かれていくなかで、地方都市に暮らす人ならではの葛藤が浮き彫りになっていきます。「暮らし続ける人」、「戻ってきた人」、「移住してきた人」、同じ場所で暮らしながらそれぞれ異なった背景を持つ登場人物たちの出会いと再会の後に起きた出来事とは?
 この作品の成り立ちについて、絲山さんにたっぷり語っていただきました。

interview index

  1.  「余所者」には「良い」か「悪い」かしかない
  2.  「無理に先を書こうとしてもうまくいかない。でも、待っていると 『今だ!』という瞬間がやってくる」
  3.  絲山作品は「あらすじを追わない」方が楽しく読める?
  4.  取材後記

「余所者」には「良い」か「悪い」かしかない

― 絲山さんの新刊『薄情』は、群馬県の高崎市を舞台にした、いわば「土地」に根を張った作品です。まずは、この小説がどのように着想されたのかというところからお聞きしたいのですが、やはりご自身がこの地で暮らしているということが大きいのでしょうか。

著者近影

絲山: もちろん、自分が住んでいるからというのはあります。これまで、小説の中であちこちの地方都市を書いてきたのですが、多くは「余所からその土地に来た人」の話でした。
ただ、群馬に関しては実際に家を建てて暮らしていて、町内会の活動にも参加しています。方言で話しますし、知人も増えましたしね。それもあって、私自身は東京出身なのですが、群馬を舞台にするのであれば「その土地で生まれ育ってずっと暮らしている人」のことも書けるのではないかというのがありました。前に書いた『ばかもの』も高崎が舞台でしたが、『薄情』はそれをもう一歩進めた形で書きたいという気持ちでしたね。

― 「土地」ということでいうと、「生まれてからずっとその土地の中にいた人」と、主人公の宇田川や蜂須賀のように「一度出てから戻ってきた人」、鹿谷さんのように「外からきた人」が作中に登場しますが、それぞれ土地との距離感が違っていて面白かったです。

絲山: 自分自身、高崎には会社員時代に2年いて、その後で住みついたのですが、アパート暮らしの時と、家を建ててからでは周りの人との親密度が変わったように感じます。余所者かどうかということでいえば、この先もずっと余所者なのでしょうが、それでも少しずつその土地だとか土地の人との距離感は変わってくるものだと思います。同じように、生まれた時からその土地にいる人でも、家族が代々そこに住んでいるという人と、親の代で移り住んできた人とでは、ものの見方にしても故郷の捉え方にしても少しずつ違ってくるはずです。

― 群馬といえば、その「田舎」ぶりがインターネット上でネタにされていたり……

絲山: 群馬の人ってそれを知っていて笑いのネタとして、自虐的に話すんですよね。本当は群馬が好きなのにわざわざ自虐に走ってしまう。「未開の地 群馬」と言われたりしますけど、そういうことでも、話題として楽しんだりします。この小説では、そういう群馬の人の気質も含めて、他の人が書いていない群馬の話を書きたいと思っていました。

― 東京との距離が絶妙ですよね。遠いは遠いですが、地方とまではいきませんし。

絲山: 方言にしても、イントネーションは東京と同じで、昔の「江戸っ子」の言葉に近いんです。「おまえ」が「おめえ」だったり、「はいった」が「へえった」だったり、落語みたいに聞こえるかもしれません。

― ただ、宇田川は登場人物の中でもはっきりと東京との距離を感じていますね。

絲山: 宇田川もそうですが、群馬は「地元意識」が強い人が多いと思います。そこは埼玉の人との違いかもしれません。埼玉の場合、東京に通勤していたりするので、独自の地元意識はあまりないという人が多いのですが、群馬は地域によって特色が違いつつも全体で「俺たちは群馬」という意識があります。
おもしろいのは、群馬の人は東京のことを「都内」って言うんですよ。おそらく無意識に使っているのだと思いますが、群馬は東京の外側なんだから「今日は東京で仕事」でいいはずなのに「今日は都内で仕事」と言う。でも埼玉や長野のことは「他県」と言うんです(笑)。だから埼玉を飛び越えて東京に親近感を持っているんだと思います。

― 『薄情』を書くうえで、気をつけていたことがありましたら教えていただければと思います。

絲山: 宇田川という架空の人物を設定していますが、彼については自分の現実生活での友達のような感じで「あいつ今どうしてるかな」という風に考えていましたね。
作中の時間の流れの中には私自身の生活があって、でも私小説ではありません。私と同じものを見ているんだけれど、私とは違った感じ方をする人を書こうと思っていました。

― 「薄情」というタイトルと深く関わってくる「弱い毒」や「薄い毒」という言葉が印象的でした。これは「余所者に対する土地の人の無意識の悪意」というように読み取れますが、群馬で暮らしていてこういうものを感じたことはありますか?

絲山: 実際には感じてはいないものの「いつか起こり得るリスク」として考えることもあります。
結局、「余所者」には「良い」か「悪い」かしかないんですよ。私は群馬にたくさん友達ができましたし、本当に良くしてもらっていますし、ラジオ番組も持たせてもらっています。でも、絶対にそんなことはしませんが、たとえば私が飲酒運転で捕まったり、何か許されないような事件を起こしたとしたら、結構なリスクがあるんじゃないか。つまり、その時に私は「余所者」に戻るんじゃないかという気がしています。そういうリスクへの危機感が反映されているのが、作中の「鹿谷さん」の事件だと思います。

― 鹿谷さんの事件は、土地や集団が持つ圧力を感じるという意味で印象的でした。平穏に暮らしているうちは、「外から来た人」と「ずっとその土地にいた人」の間に特に問題はないのですが、ひとたび何か起きると「あの人はやはり外の人」ということが急に表面化します。このあたりはヨーロッパなどの移民社会にも共通することだと思いますが、絲山さんとしては、群馬を舞台にした物語を書くことで、もっと大きな何かにつなげる意図はあったのでしょうか?

絲山: そういう意図はなかったですね。でも、「内と外」っていう考え方は昔からあって、ある土地で何か事件が起こると、代々そこに住んでいる人たちとそうでない人たちの間で「あいつの先祖はどこそこの出だから」と「内と外」を区別するような話がどうしても出てきます。その「内と外」とは何か、どこに境界があるのかということはずっと考えていました。
群馬県内では道祖神がまだ結構残っていて、道祖神の内側が本来の「町」だという人もいますし、旧市街地では「川向こう」「駅向こう」「電車向こう」というような言い方をして、それらを除いたごく狭い中心部だけが本当の高崎だという人もいます。もちろん、こういうことは高崎に限ったことではないと思いますし、「どこまでが自分の縄張りか」あるいは「どこまでが生活圏か」っていう感覚は人間心理としてありますよね。

― 生活圏や行動圏の境界は普段あまり意識しませんが、考えてみると面白いですね。

絲山: 「うちの場合はこう」というのは皆さんあるんじゃないかと思います。東京なら電車の路線の影響が大きいですよね。東急線沿線とか西武線沿線とか、路線ごとに文化が違いますから。

「無理に先を書こうとしてもうまくいかない。でも、待っていると 『今だ!』という瞬間がやってくる」

― ここからは読者の方々から寄せられた質問をさせていただきます。

「小説というアウトプットをするには、かなりの量のインプットが必要なのではないかと思います。絲山さんがどんなものから情報を得ているのか教えていただきたいです。」(20代男性)

こちらはいかがですか?

著者近影

絲山: この小説に関していえば、「人」です。群馬の情報を得るために地元紙や地元メディアを見るのは当然として、たとえば町内会の会合で聞いたことや、あちらにいる友達に教えてもらったことが小説を書くうえでヒントになったことが何度もありました。
地方都市の特徴として、学歴とか職歴による棲み分けがないというのがあると思います。東京だと「この飲み屋さんの客は銀行員が多い」とか「マスコミ関係者がよく来る店」というような棲み分けがありますが、地方都市にはそういうものがなくて、たとえば群馬交響楽団の人も電気工事の作業員の人も皆が同じ目線で話します。だから本当にいろいろな職業、背景を持った人と知り合うことができますし、そういうところから得た情報はすごく貴重だと思っています。
この間、バスの運転手をしている人に「一番怖いものは何か」と聞いたら「鹿だよ」って言っていました。オスの鹿はかなり大きいですし、道路脇から飛び出してくるから本当に危ないんです。こういうことって本を読んでも書いていないことじゃないですか。雑談とかよもやま話からはすごくいい情報を仕入れられます。

「自分の書いた文章を客観的に見ることができません。推敲のポイントなどがあれば教えていただきたいです。」(20代女性)

― という質問も来ています。

絲山: これはプリントアウトですね。パソコンのモニタで読むと客観的になりにくいですし、文字も見づらいので、私もゲラを読む時はプリントアウトしたものに手書き赤を入れています。
それと、書き終わったらその内容を一度忘れることも大事なので、一日でも二日でもいいので、書いた文章のことを積極的に忘れるように心がけてみるといいと思います。読み返した時に他人の文章を読んでいるような感覚になるのが理想ですね。

― ちなみに、ゲラにはたくさん手を入れるタイプですか?

絲山: ものすごく手を入れるタイプです。初稿もそうですし、単行本になる時もかなり直します。「宇田川は車を運転したい」と「車を宇田川は運転したい」のように、言葉の順番が違うだけで読んだ印象が全く変わってしまうので、ものすごく注意していますし、いじくり回します。こういうことも、書いた後に一度忘れるようにしているからできるんです。

― 『薄情』のような長編小説だと、単行本にする時のゲラの修正にはどれくらい時間がかかるものなんですか?

絲山: だいたい3日から4日くらいで、そこで集中して直します。割と集中力はある方だと思うのですが持続力があまりないので、だらだらやらないようにしています。
これは書く時もそうで、連載小説にしても毎日少しずつ書いていくとか、先の計画を立てながら書いていくというのではなくて、書けるようになるまでひたすら待つ。

― 「待つ」とは?

絲山: 無理に先を書こうとしてもうまくいかないんです。でも、待っていると「今だ!」という瞬間がやってきますから、その時に書いています。
これは恋みたいなもので、「あの人が気になるなあ」というところから「あの人が好きだ!」になるまで時間がかかるじゃないですか。小説も同じで、何を書くかがぼんやり頭にあるだけでモヤモヤしている状態から、「今だ!書こう!」に変わるまでは時間がかかるんです。それを待つということですね。

「友人が大病を患い、手術を控えています。絲山さんなら、どんな言葉をかけますか。」(40代女性)こちらについてはいかがでしょうか。

絲山: ― これは言葉ではないと思います。私ならお見舞いに行った時とか、入院の前最後に会う時に握手をするか、同性の友達ならハグして、手術が終わったら「がんばったね!」とまた両手で手を取って握ると思います。
40代の女性の方ということですが、女性から握手を求められたらまず拒まれないですよ。女性同士ならもちろんですし、相手が男性でも握手なら嫌がる人はいないはずです。だからどんどん握手をした方がいいと色んな友達に言っているんです。絶対その方が言葉より思いが伝わりますから。

絲山作品は「あらすじを追わない」方が楽しく読める?

著者近影

― 絲山さんといえば、昨年10月からラジオ高崎の「絲山秋子のゴゼンサマ」でパーソナリティとしても活躍されていますね。

絲山: ラジオ高崎といっても、リスナーの3~4割くらいは県外の方で、九州ですとか北海道の方も聴いてくださっているみたいです。早朝の番組なのですが、コアな音楽ファンといいますか、音楽が本当に好きな人に熱心に聴いていただけていてありがたいですね。
小さな局でスタッフが少ないので、自分で何でもやらないといけないのですが、番組の企画から何から好きにやっていいと言われているので、ものすごく楽しいです。
高崎駅構内の新幹線の改札のところにスタジオがあって、始発の時間に合わせて番組を作っているんですよ。だから、通勤の方とか出張の方がみんな前を通って行くんですけど、先日ハチャトゥリヤンの「剣の舞」を流している時に、発車に遅れそうになっている人がスタジオの前を走っていて、曲と妙にマッチしていて可笑しかったです。駅ならではの面白さですよね。

― それは楽しそうですね!

絲山: 生き甲斐です、ラジオは。小説だと、書いている時と読者が読んでくれる時のタイムラグがありますけど、ラジオはリスナーからリアルタイムで反応が来て、リスナーの悩み相談に別のリスナーが応えてくれたりします。小説もラジオもどちらも大事な仕事ですが、こういうことは小説の仕事では味わえませんよね。選曲だけで持ってるような感じでしゃべりは一向にうまくならないのですが(笑)。

― 絲山さんが人生に影響を受けた本がありましたら3冊ほどご紹介いただければと思います。

絲山: まずは中学生の時に読んだル・クレジオの『調書』です。それまで小説というと「何かが起きて何かが解決されるもの」だと思い込んでいた節があったのですが、『調書』はそれを覆す小説でした。何事かの出来事は起きるのですが、それがしょうもない出来事で、しかも解決されずに、しかも自由で、すごくショックを受けたのを覚えています。「海外文学ってこんなにすごいんだ」ということを突きつけられました。
2冊目はダーウィンの『種の起源』。これは小学3年生の時に読んで部分的にしかわからなかったのですが、読んだことには何か意味があったと思っています。
最後は影響を受けたというより大好きで慕っている作家の作品で、志賀直哉の『母の死と新しい母』にします。志賀直哉は自分の中では別格で、日本の作家ではあらゆる時代を通じて一番好きです。短編書きとして本当に尊敬しています。

― 大の音楽好きとして知られている絲山さんには「人生に影響を受けた3枚」もお聞きしたいです。

絲山: ありがとうございます(笑)。パティ・スミスのデビュー盤の『ホーセス』とXTCの『ブラック・シー』、あと一枚は難しいのですがシド・バレットの『その名はバレット』でいきましょう。XTCだけ大学時代で、あとの2枚は中学時代に聴きました。海外文学を読み始めたのと同じ頃ですね。

― 最後になりますが、読者の方々にメッセージをお願いいたします。

絲山: 私は実在する人物と、小説に登場する架空の人物を分けて考えません。たとえば、実在する人でも、友達の家族だと話は聞いても会うことがなかったりするわけで、登場人物たちについてもそのくらいの感じに捉えています。
『薄情』に出てくる登場人物にモデルはいませんが、「絲山の友達」とか「自分の友達の友達」とか、そのくらい身近に思っていただけたらありがたいです。
それと、小説を読む時は「あらすじ」を無理に追わない方が味わいやすかったり、楽かもしれませんよ、ということも伝えたいですね。特に私の小説はあらすじを無理に追わない方が楽しく読めるのではないかと思います。

取材後記

かねてからお会いしたかった絲山さんということもあって緊張して望んだ取材(ICレコーダーの録音ボタンを押さずに取材を始めてしまいました…)でしたが、こちらの散らかった質問に気さくに答えていただいてリラックスすることができました。
「土地」を舞台にした小説は数あれど、『薄情』からはそれらのどの作品とも違った独特の手触りが感じ取れます。群馬にゆかりある人は共感する部分が多いでしょうし、そうでない人は自分の故郷とそこにいる人や地域社会について改めて考えることになるかもしれません。自分なりの味わい方が必ず見つかる作品なので手にとってみてはいかがでしょうか。

絲山秋子さんが選ぶ3冊

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『調書』
著者:  J.M.G. ル・クレジオ (著) J.M.G. Le Cl´ezio (原著) 豊崎 光一 (翻訳)
出版社: 新潮社
価格: 2000円+税
ISBN-10: 4105106155
ISBN-13: 978-4105106157
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『種の起源』
著者:  チャールズ ダーウィン (著) Charles Darwin (原著) 渡辺 政隆 (翻訳)
出版社: 光文社
価格: 840円+税
ISBN-10: 4334751903
ISBN-13: 978-4334751906
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『母の死と新しい母(城の崎にて・小僧の神様)』
著者: 志賀 直哉
出版社: 角川書店
価格: 514円+税
ISBN-10: 4041003342
ISBN-13: 978-4041003343
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絲山秋子さんが選ぶ3枚

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『ホーセス』
アーティスト: パティ・スミス
レーベル: SMJ
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『ブラック・シー』
アーティスト: XTC
レーベル: EMIミュージック・ジャパン
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『その名はバレット』
アーティスト: シド・バレット
レーベル: EMIミュージック・ジャパン
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プロフィール

■ 絲山秋子さん

1966年東京都生れ。早稲田大学政治経済学部卒業後、住宅設備機器メーカーに入社し、2001年まで営業職として勤務する。2003年「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞、2004年「袋小路の男」で川端康成文学賞、2005年『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2006年『沖で待つ』で芥川賞を受賞。『逃亡くそたわけ』『ばかもの』『妻の超然』『末裔』『不愉快な本の続編』『忘れられたワルツ』『離陸』など著書多数。(出版社サイトより)

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『薄情』
著者: 絲山 秋子
出版社: 新潮社
定価: 1500円+税
ISBN-10: 4104669075
ISBN-13: 978-4104669073

作品紹介

地方都市に暮らす宇田川静生は、他者への深入りを避け日々をやり過ごしてきた。だが、高校時代の後輩女子・蜂須賀との再会や、東京から移住した木工職人・鹿谷さんとの交流を通し、徐々に考えを改めていく。そしてある日、決定的な事件が起き――。季節の移り変わりとともに揺れ動く主人公の内面。世間の本質を映し出す、共感必至の傑作長編。(出版社サイトより)

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