話題の著者に聞いた、“ベストセラーの原点”ベストセラーズインタビュー

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また、同じ夢を見ていた

『また、同じ夢を見ていた』

  • 著者: 住野 よる
  • 出版社: 双葉社
  • 定価: 1400円+税
  • ISBN-10: 4575239453
  • ISBN-13: 978-4575239454
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『また、同じ夢を見ていた』
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『謎のアジア納豆 そして帰ってきた〈日本納豆〉』
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『ニセモノの妻』
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『学校の近くの家』
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『薄情』
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『鬼神の如く―黒田叛臣伝―』
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『さりげなく思いやりが伝わる大和言葉』
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『徘徊タクシー』
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『また、同じ夢を見ていた』著者 住野よるさん

出版界の最重要人物にフォーカスする『ベストセラーズインタビュー』。
第81回はデビュー作『君の膵臓をたべたい』の大ヒットが冷めやらぬ中、新作の『また、同じ夢を見ていた』を出版し、注目を集めている小説家・住野よるさんです。

『また、同じ夢を見ていた』は、本が好きな小学生の女の子・小柳奈ノ花が、ひょんなことから出会った「アバズレさん」や「おばあちゃん」、小説を書く女子高生「南さん」、クラスメイトの桐生くん、荻原くんとの交流を通して、「幸せとは何か」を追い求めていく物語。

「人生とは」「幸せとは」という哲学的なテーマを子どもの視点から切り取った本作は、大人になるにつれて失っていく大切なものを思い出させてくれるとともに、大きな余韻を残すエンディングまで一気読み間違いなしの作品です。

今回はインタビュアーとしてブックアイドルのASUKAさんが登場! 住野さんの小説にかける熱い想いについてお話をうかがってきました。

(取材/ASUKA、金井元貴、文/金井元貴)

interview index

  1.  新人賞に通らなかった小説が異例のヒット
  2.  「クレヨンしんちゃん」に憧れています
  3.  人によって解釈が分かれる終わり方の意図
  4.  アイデアはライブを見ているときにひらめく
  5.  現在執筆中の新作小説…一体どんな作品なのか!?
  6.  取材後記

新人賞に通らなかった小説が異例のヒット

金井: まずは、デビュー作『君の膵臓をたべたい』のお話を少しうかがいたいのですが、書籍は現在55万部を超える大ヒットになっています。どのような心境でいらっしゃるんですか?

住野よるさん写真。これが住野よるさんの仮の姿であり「本体」!?(ツイッターのアカウントでもお馴染みですね!)

住野: 不思議な気分です。『君の膵臓をたべたい』は新人賞の一次審査を通らなかった小説で、「小説家になろう」にアップしたところ双葉社さんにお声をかけていただいて本になったという経緯があるので、たくさんの方に受け入れられているのを見ると…不思議です。なんだか「あ、良かったね」みたいな(笑)

出版されて本屋に並んだときも「あ、並んでる」みたいな感覚だったのですが、実感したのは本の発売前に自分がよく行く書店さんにポスターが貼られていたときですね。「本当に売られるんだ」と感動しました。

金井: デビュー2作目となる『また、同じ夢を見ていた』も出版以来、ベストセラーランキングにずっとランクインしていますよね。

住野: ありがたいですね。『君の膵臓をたべたい』だけのブームで終わったらどうしようと思っていたので(笑)

金井: 『また、同じ夢を見ていた』について、読者の方々がどのような反響が届いていますか?

住野: 前作ほど分かりやすい感動ポイントがあるわけではないと思うのですが、読者さんからの好みの声が『また、同じ夢を見ていた』と『君の膵臓をたべたい』で割れていて意外です。

ASUKA: 『また、同じ夢を見ていた』はどのタイミングで書かれた小説なんですか?

住野: 双葉社さんに声をかけていただいたのが2014年9月だったので、その前ですね。2014年前半くらい。デビュー前に書いていました。

ASUKA: 「幸せとは何か」を問うテーマですが、ずっとこのテーマで書こうと思っていらっしゃったのですか?

住野: そういうわけではなくて、その前に書いていた『君の膵臓をたべたい』は受けることを狙って書いた作品なんです。でも、選考に通らなかったので、ならば自分の好きなものを詰め込んだ小説を書こうと思って執筆しはじめたのが『また、同じ夢を見ていた』でした。まずは小生意気な女の子が好きだったので、その登場人物をつくって。

金井: なるほど! それが主人公の奈ノ花ちゃんなんですね。

住野: そうです。その子があれこれ考える物語を書いていったところ、「幸せ」というテーマに行き着きました。

ASUKA: この小説の終盤で、「自分の中の幸せの定義が変わっていないことを確認して」と書かれていましたが、住野さんの中では昔と今とこれからで、幸せの定義は変わらないと思いますか?

住野: 小説家になってからは、読者さんなり担当編集さんなり、自分の作品を誰かが待っていてくれるということが幸せです。デビュー前は誰にも頼まれずに書いていたので、その分、期待していただいていることは嬉しいです。だから、幸せの定義は小説家になる前と後では変わっているように思います。

ASUKA: では今後も、住野さんにとっての幸せは変わるかもしれない。

住野: そうですね。でも、賞を取りたい、もっと売れたいと思ったら、純粋に小説を書きたいと思っていた自分からブレてしまうので、今は読んでくださる人たちのために書くことが自分にとっての幸せに繋がるようになればと考えています。

「クレヨンしんちゃん」に憧れています

ASUKA: 『また、同じ夢を見ていた』を読む前は自分のことをすごく子どもだと思っていたんです。でも、この小説の中で奈ノ花ちゃんが、純粋さを持っていろいろなところにぶつかっていく姿を見て、「これが子どもなんだ」と思ったんですね。あ、実は自分はすごく大人だったんだっていう気持ちになって。

住野よるさん、ASUKAさん写真

住野: 大人になるということは汚れることでもあると思うけれど(笑)、どんな大人になっても、それは自分で選んでそうなってしまったわけですよね。大人になって純粋さがなくなったから動けなくなるわけではないと思いますし、奈ノ花のようにぶつかっていくことはできるんじゃないかなと思います。

金井: キャラクター作りはどのようにしていったのですか?

住野: まずはとにかく自分の好きなものを詰め込んでいきました。小生意気な女の子を入れて、次に一人ぼっちの女子高生。

ASUKA: それでできたのが南さんですね。

住野: そうです。そして、陰のあるお姉さんが好きなので、アバズレさんを…。おばあちゃんも老人と子どもの交流が書きたいと思っていたので。そんな感じで4人が作られました。

金井: 桐生君と荻原君はどのように?

住野: この2人は奈ノ花の成長のために登場させました。

金井: 子どもの心情を描くことってすごく難しいと思うのですが、違和感なく読むことができました。

住野: それは僕自身、子どもだからかもしれません(笑)。双葉社さんから出ている『クレヨンしんちゃん』がすごく好きで、子どもの目線でしか見えない真実をポッと言ってしまうじゃないですか。ああいうのにすごく憧れます。

でも、子どもの物語ばかり書いていると、「こういう作風なんだ」と思われてしまうので、そろそろ異なる作風のものも書かないといけないと思っているんですけどね。

ASUKA: 登場人物の中で、一番自分と似ている人って誰だと思いますか?

住野: 本を読むのが好きなので、そういう意味では奈ノ花が一番自分っぽいかもしれません。本を読んでいる自分が特別だと思い込むところとか。

金井: そこで優越感を感じていらっしゃったわけですね。昔から本は好きだったのですか?

住野: そうですね。小学生の頃から好きで読んでいました。

ASUKA: 小説を書こうとしたのもその頃なんですか?

住野: 書きたいと思ったのは中学生のときです。宗田理さんの『ぼくらの七日間戦争』をはじめとした「ぼくら」シリーズが好きで全部読んでいたのですが、その好きという気持ちが飛び出して、自分で書いてみようと思って書き始めました。小説家を目指し始めたのは、大学生くらいですね。

人によって解釈が分かれる終わり方の意図

ASUKA: 小説の中で奈ノ花ちゃんが「人生は○○みたいなもの」というフレーズをたくさん言いますが、住野さんのお気に入りはありますか? 私は「オセロ」が好きです。

住野よるさん、ASUKAさん写真

住野: 僕は「スイカ」ですね。ほとんどの部分は呑み込めるのに、ちょっとの部分は呑み込めない。あとは、よく「これが好き」と言われるのは「ベッド」です。「寝るだけなら、シングルで十分」。

ASUKA: これらはどのようにして考えたんですか?

住野: あのネタは僕が働いていた頃に書き連ねていたものです。不真面目だったので、そんなことをずっと考えていました(笑)。担当編集さんが数えたら50個くらいあったみたいです。

ASUKA: それだけで本になりますね…! あともう一つ気になったことがあって、物語の最後の展開についてです。インターネット上でも解釈が分かれていますが、私は想像力を膨らませてくれる素敵な終わり方で、ポジティブに捉えています。

住野: ある作家さんが「みんなが一つの感想を抱く本はつまらない」とおっしゃられていて、すごく共感するものがあったんですね。だからいろいろな解釈をしてもらえるのは、すごく嬉しいです。「あの終わり方はどういう意味なんですか?」と聞かれたときの、返答は「ご想像にお任せします」ということなんですが(笑)

ただ、この終わり方は、『また、同じ夢を見ていた』を書いた頃の自分が思っていたことがすごく投影されています。

金井: 『君の膵臓をたべたい』を賞に投稿していた頃ですね。その後、ライトノベル作家の井藤きくさんが「小説家になろう」に投稿していたものを発見し、双葉社さんにご紹介したという流れで書籍化が進んでいったそうですが、その後はとんとん拍子で進んでいったのですか?

住野: 実はお話をいただいてから9ヶ月くらいかかっています。

担当編集・荒田: 普通はそこまで時間をかけることはないのですが、『君の膵臓をたべたい』は出版前から盛り上げたいと思っていて、書店員さんたちに事前に読んでいただいていたんですね。だからだいぶお待たせしてしまいました。

住野: でもここまで売れるとは思いませんでした。加藤浩次さんにも読んでいただいたと知ったときはビックリしました。そんなところまで広がっているの?って。

担当編集・荒田: ただ、「小説家になろう」の頃から、レビューが多い作品だったんです。だから、人に薦めたくなるような小説なんだろうと思っていました。

アイデアはライブを見ているときにひらめく

金井: 小説を書く際にご自身の中で大事していることはありますか?

住野よるさん、ASUKAさん写真

住野: 見開き2ページでイラスト化できるようなラストシーンにしようと思っています。中村恵里加さんの『ダブルブリッド』というライトノベルの1巻の最後に、見開きの絵が入っているんです。その衝撃がすごくて、こういうものを書きたいなあと。今のところはイラストが入っていないんですけど、イラストが入れられるようなシーンで終わらせることは意識しています。

金井: 確かにビジュアルとも相性の良い作品だと思います。

住野: それは嬉しいです。小説のワンシーンを思い出す時って、言葉を映像化して思い出すことが多いと思うので、そういう余韻を残せたらいいですね。

金井: 『また、同じ夢を見ていた』というタイトルは、ロックバンドの10-FEETの曲からつけられているとうかがったのですが…。

住野: そうなんです。「蜃気楼」という曲の歌詞の一節です。これは余談なのですが、編集の荒田さんが10-FEETさんに献本してくださって、「ボーカルのTAKUMAさんが喜んでいらっしゃったそうです」とメールをいただいたときは、もうこの上ないというか…。嬉しかったです。もう一冊も売れなくてもいいと思いました(笑)

ASUKA: (笑)住野さんがツイッターでよくロックバンドのことについてつぶやかれているのを拝見しますが、お好きなんですよね。

住野: そうなんです。ライブによく参戦して叫んだりしています。今日、声をからしてしまっているのは、a flood of circleさんのライブに行って叫んだから…(笑)。すごくカッコよくて、真夏でも革ジャンを着て出てくるような硬派なバンドです。

僕がツイッター上で、いろんなロックバンドが好きと言っているからなのか分からないのですが、最近、バンドの方々から「読みました」という声をいただくことがあって嬉しいです。

ASUKA: すごい!ロックバンドと文芸の架け橋になっているという。

住野: 読者さんから「ライブばかり言ってないで小説を書いてほしい」と言われるくらいなんですが(笑)、ライブを見ているなかで思いつくことがたくさんあるんです。『小説新潮』さんで「かくしごと」という連載をしていたのですが、そのアイデアのモチーフを思いついたのが、GOOD ON THE REELさんのライブを見ているときだったんです。だから、これからも趣味を含め通いたいなと思っています(笑)。

現在執筆中の新作小説…一体どんな作品なのか!?

ASUKA: 『君の膵臓をたべたい』と『また、同じ夢を見ていた』には共通してサン=テグジュペリの『星の王子さま』が出てきますが、思い入れがあるんですか?

住野: 『星の王子さま』は親に初めて買ってもらった物語なのですが、当時まだ子どもだったので、内容をちゃんと理解できませんでした。それから数年後ごとに読み返していく中で、毎回感じることが違って、前は分からなかったことが解釈できるようになったり、逆に純粋な気持ちで読めなくなっていると思うところもあるんです。

そういう意味で、読む年齢によって印象や感想が変わる小説ってすごくいいなと思っていて、自分の書く小説もそこを目指している部分があります。

金井: この「ベストセラーズインタビュー」では、毎回影響を受けた3冊の本をご紹介いただいているのですが、いかがでしょうか。

住野: 小説の書き方で影響を受けた本だと、先ほど挙げた中村恵里加さん『ダブルブリッド』と、あとは有川浩さんの『海の底』、乙一さんの『失はれる物語』です。

有川浩さんはもともと大ファンなのですが、一つのセリフで空気をひっくり返してしまう魅力があると思っていて、自分もそういう印象的なセリフを生み出したいんです。「えっ!?」って思わず読み返してしまうような。また、有川さんは僕のようなライトノベルと一般文芸の中間にいる作家たちがデビューする土壌をつくった作家さんだと思います。そういう意味でも憧れですね。

乙一さんは、切ない話にも毒が一滴垂らしてあるような小説が特徴的で、学生のときに「こういう表現があるんだ」と衝撃を受けたことを覚えています。

金井: では最後に、今後の執筆のご予定を教えていただけますか?

住野: 今ちょうど執筆している小説が、双葉社さんから出る予定です。これはどんな作品かというと、100人の僕の作品が好きな人がいるとして、70人は『君の膵臓をたべたい』が好きといって、27人が『また、同じ夢を見ていた』が好きといって、3人がその3作目が一番好きといってくれるような感じです(笑)。

ASUKA: 楽しみにしています!

取材後記

私事ですが、ちゃんとした?インタビューというものが初めてでどうなるのかと不安で迎えたこの日でしたが、小説家になる経緯や大ヒットされている2作のこと、趣味や好きなもののお話まで優しく丁寧にお答えしてくださしました。
インタビュー中、『また、同じ夢を見ていた』の延長のような幸せや人生についてのヒントが散りばめられていたように思います。次の小説を今書かれているところとのことで、とてもとても楽しみです。(ASUKA)

住野よるさんが選ぶ3冊

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『ダブルブリッド』
著者: 中村 恵里加(著) 藤倉 和音(イラスト)
出版社: メディアワークス
ISBN-10: 4840214174
ISBN-13: 978-4840214179
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『海の底』
著者: 有川 浩
出版社: 角川グループパブリッシング
価格: 705円+税
ISBN-10: 4043898029
ISBN-13: 978-4043898022
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『失はれる物語』
著者: 乙一
出版社: 角川書店
価格: 560円+税
ISBN-10: 4044253064
ISBN-13: 978-4044253066
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プロフィール

■ 住野よるさん

大阪在住。高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり注目を集める。パピコが大好き。(書籍より引用)

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『また、同じ夢を見ていた』
著者: 住野 よる
出版社: 双葉社
定価: 1400円+税
ISBN-10: 4575239453
ISBN-13: 978-4575239454

作品紹介

学校に友だちがいない「私」が出会ったのは、手首に傷のある「南さん」、とても格好いい「アバズレさん」、一人暮らしの「おばあちゃん」、そして尻尾の短い「彼女」――。
小学生の女の子の視点を通して繰り広げられる「幸せとは何か」をテーマとしたストーリーは、読者の心に感動をもたらします。

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