革命対談
インタビュー

上田 「自然に進化してきた結果今がある、ということなのでしょうか」

小飼 「そうですね。ただ、9割変わっても1割変わらないものが残っているならそれは革命ではないと僕は思っているのですが、それくらいのことはしょっちゅうありますよ」

上田 「皆さんこんにちは、上田渉です。自分自身の中に革命を起こし、出会った人の中にも革命を起こし続けている著名人の方々とざっくばらんに語り合う『革命対談』。今回はアルファブロガー、プログラマー、投資家、作家と、多様なプロフィールをお持ちの小飼弾さんをお迎えしています。弾さん、よろしくお願いします」
小飼 「よろしくお願いいたします。」
上田 「『革命対談』では、出演してくださった方みなさんにお尋ねしていることがありまして、それは小飼弾さんでいいますと“小飼弾はいつ小飼弾になったのか”という質問なんですね。幼少時代から始まって、どのように今のようなカリスマ的なプログラマーになり、アルファブロガーとなり、超速読を身につけ、作家になっていったのか、という」
小飼 「とおっしゃいますけども、適切な例えかどうかわからないですが、アップルってなかなか商品名変えませんよね?iPodの最初に出たやつはタバコの箱くらいの大きさで、今のiPhoneよりも重かったじゃないですか。でもそれはiPodだし、一番新しい、小さい奴もiPodです。中身は変わっていても同じですよね。多分僕もそうだと思うんですよ。生意気な鼻たれ小僧だった頃も小飼弾だったし、白髪混じりのおっさんも小飼弾です」
上田 「なるほど。そういった中で、役職を変わったり留学したりと、今に至るまでに起こったいろいろなターニングポイントを弾さんにとっての“革命”だと考えた時に、弾さんにはどんな革命が起こったのでしょうか」
小飼 昨日までの自分とは明らかに変わったという、文字通りの“革命”と呼べるような体験はあまりしていないですね。物事のやり方を変えたりとか、役職が変わったというのはあるんですよ。だからさっきのアップル製品の喩えは我ながら適切かな、と思いますね
上田 「自然に進化してきた結果今がある、ということなのでしょうか」
小飼 「そうですね。ただし、別の視点で付け加えるなら、9割変わっても1割変わらないものが残っているならそれは革命ではないと僕は思っているのですが、それくらいのことはしょっちゅうありますよ」
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