革命対談
インタビュー

上田 「疎開先での経験が竹田さんの原点になっていると」

竹田 「そうですね、人間としての原点です。この生活って何千年も前から続いてきた、人間の生活なんだなと思いましたね」

上田 「本日は実業家・投資家の竹田和平さんをお迎えしています。和平さん、よろしくお願いします。さきほどちょっとお話しした時に出てきたんですけど、和平さんは昔から、周りに生かされているっていう意識がおありだったんですか?」
竹田 「私はね、小学校6年生の1年間、まったくお金を見ることのない山村に疎開したんですよ」
上田 「お金を見たことがない山村!」
竹田 「ある種の物々交換で成り立っている村ですね、例えば豆腐が欲しかったら豆持っていくと豆腐に代えてくれたり」
上田 「ああ~なるほど」
竹田 「そういうところなんです。後で気づいたことなんですけど、そこで暮らしていた人はみんな幸せそうだったんですよ。貧乏なんだけど幸せそう。そこで当時よく交わし合っていた言葉が“ありがとう”“おかげ様”“もったいない”。この三つが良く人々の間で交わされていたんですね」
上田 「“ありがとう”“おかげ様”“もったいない”ですか」
竹田 「大自然からいただくものはみんな“もったいない”んだよね。他人様の親切はありがたいし、いいお天気だってありがたい、全てが与えられているという喜びを“ありがとう”“もったいない”という言葉で表す。
そこは仏教が盛んなところで、仏教を中心に村が回っていたんですよね。仏教の如来様の存在を人が集まると確認し合う、朝晩のお経で感じる。そういう風土があって 」
上田 「そこでの経験が竹田さんの原点になっていると」
竹田 「そうですね、人間としての原点です。この生活って何千年も前から続いてきた、人間の生活なんだなと思いましたね」
上田 「そういった本質的なことを小学校6年生で気づかれた」
竹田 「そうですね。そういうことは後々役に立ってきましたね。例えば何かやる時にその時の経験に照らしてみるとか」
この対談の全編はFeBeでダウンロードできます FeBeで対談全編を聴く