革命対談
インタビュー

上田 「そして、自分の可能性を世の中に問うために独立された、と」

竹田 「そう、試すためにね。全然知らないところで一からやってみようと。そういうことですね」

上田 「疎開先での体験が本当の意味で活かされたタイミングがあったのではないかと思うんですね。和平さんは竹田製菓を創業されてお菓子を世にたくさん出してこられましたが、起業した当初は必死に働いたと思うんですよ」
竹田 「僕の場合は中学を出て、高校へは家庭の事情で行かせてもらえなかったから菓子屋の小僧になるしか選択肢がなかった(笑)生きていくにはそれしかなかったんです。それで1年間お菓子の原点を学ばせてもらいましてね、2年目に家で自立しようと、私と両親で菓子作りを始めたわけです」
上田 「ああーなるほど」
竹田 「そこでは製造、仕入れから、販売、帳面のつけかたなど、一連のことを全部やらないといけなかった」
上田 「何しろ3人ですもんね!」
竹田 「特に帳面づけとか新製品の開発は僕がやっていましたね。そういったことは10代からやっていたので。それで、そんなことをやっていると“これお客さんに受けるんだろうか?”と、どうしても考えてしまいます。そんな時期が何年か続きましてね。今度はもっと自由に、自分のやりたいようにやろうと思い始めたんです」
上田 「それまでのお仕事が軌道に乗ってきたということでしょうか」
竹田 「そう、軌道に乗ってきた。ところがそうなると“このままで食えるからこのままでいいや”という形でやっていたらおかしくなるよな、と思い始めたんです」
上田 「おかしくなる、といいますと?」
竹田 「要するに(人間として)伸び盛りの時に伸びが止まっちゃう」
上田 「ああ、そういうことですね」
竹田 「その時に“自分は何者で、何ができるんだろう”と考えるようになりました。自分の可能性なんてわからないし、わからないなら試さなきゃしょうがない」
上田 「そして、自分の可能性を世の中に問うために独立された、と」
竹田 「そう、試すためにね。全然知らないところで一からやってみようと。そういうことですね」
全編はオーディオでお楽しみいただけます
今回の対談は、
豊かな未来つくる教財『わくわくトレイン』
http://da-na.jp/
の協力により実現しました。
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